2019年12月16日から2020年12月31日までに日本で公開された優秀作品を表彰する『第44回日本アカデミー賞』15部門と新人俳優賞の受賞者・作品が27日、発表された。優秀主演男優賞は、小栗旬、草なぎ剛、佐藤浩市、菅田将暉、二宮和也が受賞。最優秀賞は3月19日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われる授賞式で決定する。
『罪の声』主演の小栗は、昭和の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、残された証拠を基に取材を重ねる大日新聞の新聞記者・阿久津英士を演じた。
草なぎは、『ミッドナイトスワン』で、故郷の広島を離れて東京・新宿で生きることを決断し、崩れ壊れてしまいそうな自己を自分自身で支えながら生きるトランスジェンダーの凪沙役で主演を務めた。
佐藤は、原発事故の現場に残った名もなき作業員にスポットを当てた『Fukushima 50』で、原子炉から最も近い中央制御室を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫役。
菅田は、『糸』で小松菜奈とW主演を担当。菅田が演じる高橋漣と小松が演じる園田葵は、13歳のとき北海道で出会い初めての恋をする。その後、離れ離れとなり別の人生を歩み始めていたが、平成最後の2019年に、もう一度だけ2人はめぐり逢うことになる。
父、母、兄、自分の4人家族を被写体にユニークな家族写真を送り出している浅田政志氏の2冊の写真集が原案となった『浅田家!』で主演を務めた二宮は、4人家族の次男坊として育ち、写真家となった浅田氏を演じた。
選考対象作品は、日本映画154本・外国映画210本で、日本アカデミー賞協会の会員・3953人による投票が行われた。同賞の司会は、女性司会者に昨年の『日本アカデミー賞』で最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン、男性司会者は昨年に続き、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が担当する。
『第44回日本アカデミー賞』優秀賞の主な受賞結果は以下の通り。
■優秀作品賞
『浅田家!』
『男はつらいよ お帰り 寅さん』
『罪の声』
『ミッドナイトスワン』
『Fukushima 50』
■優秀アニメーション作品賞
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
『映画 えんとつ町のプペル』
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
『ジョゼと虎と魚たち』
『STAND BY ME ドラえもん 2』
■優秀監督賞
内田英治(『ミッドナイトスワン』)
河瀬直美(『朝が来る』)
土井裕泰(『罪の声』)
中野量太(『浅田家!』)
若松節朗(『Fukushima 50』)
■優秀脚本賞
内田英治(『ミッドナイトスワン』)
中野量太/菅野友恵(『浅田家!』)
野木亜紀子(『罪の声』)
前川洋一(『Fukushima 50』)
山田洋次/朝原雄三(『男はつらいよ お帰り 寅さん』』)
■優秀主演男優賞
小栗旬(『罪の声』)
草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)
佐藤浩市(『Fukushima 50』)
菅田将暉(『糸』)
二宮和也(『浅田家!』)
■優秀主演女優賞
小松菜奈(『糸』)
永作博美(『朝が来る』)
長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』)
倍賞千恵子(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)
広瀬すず(『一度死んでみた』)
■優秀助演男優賞
宇野祥平(『罪の声』)
妻夫木聡(『浅田家!』)
成田凌(『窮鼠はチーズの夢を見る』)
星野源(『罪の声』)
渡辺謙(『Fukushima 50』)
■優秀助演女優賞
江口のりこ(『事故物件 恐い間取り』)
黒木華(『浅田家!』)
後藤久美子(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)
桃井かおり(『一度も撃ってません』)
安田成美(『Fukushima 50』)
■新人俳優賞
服部樹咲『ミッドナイトスワン』
蒔田彩珠『朝が来る』
森七菜『ラストレター』
岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−』『弥生、三月−君を愛した30年−』
奥平大兼『MOTHER マザー』
永瀬廉『弱虫ペダル』
2021-01-26 19:00:30Z
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