Friday, January 29, 2021

堂本光一、『EndlessSHOCK』への不変の姿勢 映画化、スピンオフ上演「今できることに全力を捧げるだけ」【インタビュー】 - ORICON NEWS

堂本光一、『EndlessSHOCK』への不変の姿勢 映画化、スピンオフ上演「今できることに全力を捧げるだけ」【インタビュー】 - ORICON NEWS

 KinKi Kids堂本光一が作・構成・演出・主演を務めてきた人気ミュージカル『Endless SHOCK』が、2月1日より2週間限定で全国の映画館で上映される。2月4日からは東京・帝国劇場でスピンオフ作品『Endless SHOCK -Eternal-』の公演も予定されており、同時期にスクリーンと舞台で二つの『Endless SHOCK』が上映される。昨年、20周年を迎え、コロナ禍においてもその歩みを止めることはない、まさに“ショー・マスト・ゴー・オン”を体現する今作。光一自身、今、どのような想いで、『Endless SHOCK』初の映画化を受け止めているのか。合同取材にて語ってもらった。

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――今作では昨年2月の公演中止後に、無観客の帝国劇場で上演されたものでクレーンカメラ3台を含む16台のカメラやドローンを持ち込んで撮影されました。映画化となった最初の経緯について教えて下さい。

去年の大阪公演の最中に、来年(今年)帝劇での2、3月公演はあるけど、本編はできないだろうという話になって。大阪ではスピンオフの『Endless SHOCK -Eternal-』という感染対策をした公演をすでにやっていたので、上演するなら『-Eternal-』になるだろう、と。でも、単純に『-Eternal-』を演るのは簡単だけど、なにかもう一つ面白いことができないか…といった経緯です。スピンオフなので本編をご覧になってない方がどう楽しめるか。同じ時期に映画館で上演していただけると相互に楽しめるかなと思ったのがきっかけです。

――無観客、そしてドローンを飛ばし、たくさんのカメラが用意されているという、いつもと違う環境での公演はどのようなお気持ちで臨まれたでしょうか。

撮影したのは去年の3月で、緊急事態宣言によって2月に舞台が中止となるなか、去年で『SHOCK』は20周年。このまま、終わるのか…と思っていた時、無観客なら可能ではないか、と何に使うかまだわからないという状況で、とりあえず映像を撮影していこうという方向になった。あの時はみんな突然、自分たちの武器を奪われたような気持ちだった。それは落差が激しいですよ。千秋楽の達成感のなかでも“ロス”感はでますけど、達成感も感じないまま、それはエンタメ業界だけではないかもしれないけれど、急になにかを奪われた感じになってしまう。

緊急事態宣言も出ていましたし、もちろん演者もスタッフにも『撮影するから、来い』とは強要はできないので、お願いしたらみんな、喜んでくれた。すごく協力してくれました。ただ、撮影に関してはやっぱりあの時コロナというものは未知数、今よりも更にわからないことだらけで、長い時間を拘束できないので、本当はもっと別撮りもしたかったですがそれは時間の制約上難しい部分もありましたね。

――出来上がった作品を見て舞台で観る『Endless SHOCK』とはまた違った魅力を感じました。今作には監督として編集にも携わられたとお聞きしていますが、カット割りなどでこだわった点などはありますか。

今までBlu-rayなど過去に出したときもありますが、その時は編集するにあたって、『いかに劇場で見ているか』ということを意識しているんです。今回は映画館で上映されることもあり、ひとつの映像作品としてどう残そうかというのは意識しました。

――具体的に、Blu-rayやDVDで編集するのとは違った部分とは。

映像的にうそをついているところがある。これを言うと、マイナスに聞こえそうですけど(笑)。なんていうんでしょうか。正直、撮影したときも映画館で上映するつもりで撮影していたわけではなく、時間の制約もあったので難しかったですけど、欲を言えば、もっと別撮りしたかった、みたいことは多々ありました。編集中も、このカットよりも他のカットないかな〜、とアングル探しても『ないな!』ということだったり。

――実際に出来上がった作品をみた際に、改めて発見したことはありますか。

自分では客観的にあまり見れなくなってしまっている部分があるので、みなさんとは全然違う楽しみ方をしてました(笑)。音のミックスをしてる時、みんなで掛け声をいうなかでボリュームを上げてみたら『あれ、こいつ言ってへんやないか!』みたいなのがバレたり。それぞれトラックを録っているのでバレちゃうんです。写真を撮ってみんなに見せて『見ろ、この波形が振れてへんやろ!』って(笑)

■『世界中が同じ痛みを感じている」――コロナ禍のなかでも前向きに作品を届ける姿勢

――これまで劇中のせりふ『ショー・マスト・ゴー・オン』(どんなときでも“SHOW”を止めない)を信条にかかげてきた『Endless SHOCK』。コロナ禍では公演がストップせざるを得なくなるなど厳しい状況もありましたが、この1年の歩みを振り返って今なにを感じていらっしゃいますか。

いろいろな打撃を受けたのはエンタメ業界だけでなく、世界中が同じ痛みを感じている。でも自分としては帝劇でやる『-Eternal-』というスピンオフは、コロナ禍でなかったら作ろうとも思っていなかった。こういう状況だから『こうするしかない、こうなってしまった』というのがすごく嫌で、こういう状況だから生まれるものがあるだろうと演っています。ただ、アクセルばかり踏んでいても危ないので周りをよく見てその時の状況に対応しながら柔軟性を持ってやっていく必要があると思います。

――常に進化していくのが『Endless SHOCK』という作品の魅力でもあると思います。初の映画化を経て、今後の可能性を今はどう捉えていますか

まったくわからないです。正直(笑)。常に遠い未来を見ながら動いているわけではないので、その時なにをどう思ったかを信じて、そうすることでその先はくっついてくるものだと思っています。今できることに全力を捧げるだけ。それは今も昔も変わらずに『Endless SHOCK』に捧げてきた気持ちですね。

――今回、映画館で上映されることで『Endless SHOCK』で初めて見る方もいらっしゃると思います。今回映画公開を待ち望むお客様に向け、メッセージをお願いします。

コロナ禍で『映画館へ行ってね』とも言いにくい感覚はありますが、ミュージカルというもの自体、いい値段しますし、世の中的な敷居の高い感じがなくなるといいよねと、井上芳雄くんとお話したりすることもあります。『Endless SHOCK』本編は東京・大阪・博多でしか劇場的に不可能なのでそういった意味では映画という形にして実際に舞台で観に行くより値段は安く、気軽に敷居の高さを感じずに見に行っていただけることが一番いいと思います。

同時期に帝国劇場ではスピンオフを演っていますので今まで本編をご覧になったことのない方も、このストーリーの先はどうなるんだろう、と気になってもらえたらうれしいです。ストーリーに込められたメッセージは『ショー・マスト・ゴー・オン』という言葉が印象に残ると思いますが、それはどんな時代にも当てはまる言葉。みなさんそれぞれにとっての『〜 マストゴーオン』のような物が伝わるといいなという気持ちです。

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2021-01-29 21:00:21Z
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