『新宿スワン』『東京卍リベンジャーズ』などで知られる和久井健先生の待望の新連載がついにスタートした。掲載誌はヤングマガジンでも少年マガジンでもない。なんとあの少年ジャンプである! これを事件と呼ばずに何と呼ぶのか?
発表されるや否や、ネット中が大騒ぎとなった今回の電撃移籍。2024年4月15日発売の「少年ジャンプ20号」にていよいよその全貌が明らかになったため、さっそく読んでみたい!
・まさかのジャンプ降臨
最新号を手に取った私(あひるねこ)は、和久井先生のキャラクターがジャンプの表紙を飾っているという事実にまず猛烈な違和感を覚えた。
そもそも和久井先生と言えば、青年誌であるヤングマガジンのイメージが非常に強い。2005年から2013年の長きに渡って連載された『新宿スワン』は、和久井先生のデビュー作にしてヤンマガ史に残る傑作だ。
そこから少年マガジンに移って『東京卍リベンジャーズ』を描き始めた時も、それはそれは驚きだったが(その前に『デザートイーグル』という作品を連載している)、今回ついに出版社まで飛び越える事態に。
イカついヤクザやスカウト会社同士の抗争を描き続けてきた人が、まさか少年ジャンプで新連載を始めるとは……。私のような古い漫画読みからすると、まさに漫画のようなビックリ展開である。
・新連載の全貌
気になる新作のタイトルは『願いのアストロ』。表紙にはいかにも少年漫画チックな主人公が描かれており、これまでの和久井作品っぽさは希薄だ。果たしてどんな内容なのか……と思ったら、前情報なしの状態でページをめくってビビった。
この主人公、極道なのかよ!
浅草の極道「世剣(よつるぎ)組」。主人公・世剣ヒバルは、そこの組長の一人息子らしい。完全にノット堅気である。それだけではない。
コイツも……
コイツも……
コイツも……
もちろんコイツも……
表紙に登場しているキャラの9割がヤクザなのだ。マジかよ和久井先生……少年ジャンプで任侠モノをやる気なのかよ。絵柄こそ『東リベ』路線が引き継がれているものの、現時点での作中の本職率は『新宿スワン』よりも上。ジャンプとは思えぬ極道パラダイスである。
・極道バトル漫画?
すでに公開されている情報なので書いてしまうと、上記のキャラクターたちはほぼ全員が主人公の義兄弟で、主人公とは組の跡目を争う関係となっている。
なるほど、これは序盤で兄弟間の仁義なきバトルが描かれ、主人公に敗れたことをきっかけに徐々に改心&仲間入り。人気キャラ集団に育てたところで、別の組との抗争に発展させていくというパターンだな。少年漫画の王道と言えるだろう。
ところが……!
物語の中盤、それまでのトーンから明らかに逸脱した “ある大事件” が起こり、思わず「え?」となった。そこから先の怒涛の展開の中には『ドラゴンボール』や『ONE PIEC』『BLEACH』といったジャンプのレジェンド作品を彷彿とさせるシーンも。
・若干ネタバレ注意
てっきり極道バトルロワイヤルみたいな話になるのかと思ったら、こういう感じか……。しかし、和久井先生はまだまだ止まらなかった。その暴れっぷりが頂点に達するのがラストシーンだ。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、あえて例えるとするなら……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
『AKIRA』+『ドラゴンヘッド』+『呪術廻戦』の死滅回游(しめつかいゆう)とでも言うべき超展開である。
・予測不可能
古典的なヤンキー漫画にタイムリープや歴史改変といったSF要素を絡めた『東リベ』も斬新だったが、個人的に『願いのアストロ』には、それ以上にカオティックでブッ飛んだものを感じる。まさか1話でこうなるとは……この先どうなってしまうのか?
ジャンプ誌上における本作のキャッチフレーズは「異能 × アウトロー」だ。“ドキッ! 極道だらけの念能力大会!!” みたいな話になっていくのかは不明だが、とりあえず今は第2話が楽しみでならない。未読の人は要チェックである。
参考リンク:少年ジャンプ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
2024-04-15 21:00:03Z
https://news.google.com/rss/articles/CBMiLGh0dHBzOi8vcm9ja2V0bmV3czI0LmNvbS8yMDI0LzA0LzE2LzIyNjU1NzQv0gEwaHR0cHM6Ly9yb2NrZXRuZXdzMjQuY29tLzIwMjQvMDQvMTYvMjI2NTU3NC9hbXAv?oc=5
0 Comments:
Post a Comment