Saturday, April 20, 2024

【三觜喜一 ゴルフの原理原則教えます】アプローチショットを成功させる(15)身体と腕を固めず、わずかな時間差 ... - ZAKZAK

写真(1)

アプローチでのザックリは、バックスイングが小さいことによって起こることが多いのですが、もうひとつよく見られるのは、スイングに〝うねりがない〟ケースです。「うねりがない」というのがどういうことかというと、身体と腕の動きに時間差がなく、両者が固まって動く状態のこと(写真1)。初心者に、「身体と腕の動きを同期させましょう」というと、このような動きになることが多いのですが、うねりがないとヘッドが地面に突き刺さりやすくなります。そもそもヘッドが突き刺さるというのは、クラブがボールに対して鋭角に入り過ぎることによって起こるわけですが、トップから身体とクラブが一緒に動いてくると、クラブは上から入ってしまうからです。それに対し、アプローチのような小さな動きでも、身体の動きに対してクラブが少し遅れる感じで入ってくると(同2、3)、ヘッドは低い位置からボールに向かうようになります。

写真(2)
写真(3)

この動きは、ボールを投げる動きに似ています。ボールを投げるとき、身体の動きに対して若干手が遅れてきますが、アプローチでもこの動きが必要なのです。もちろん、これまでいってきたように、身体とクラブの同期は大事なのですが、その中でも若干の時間差が必要だということです。

身体が少し早めに動いて、クラブが遅れてインパクトすると、ボールが背中から飛んでいくような感覚になります。もしこのような感覚になっていたら、ヘッドは緩やかな入射角でボールに向かい、ボールを投げる感覚でアプローチができるようになっている証拠です。

ザックリに悩んでいる人はもちろんですが、イップス気味の人も体幹が動いていないケースが多いので、〝わずかな時間差〟を意識するようにしてください。スムーズにヘッドが出て、イップスも直るはずです。 (撮影協力:神奈川県小田原市・クラウンゴルフクラブ)

■三觜喜一(みつはし・よしかず) 1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。99年よりジュニアを指導。プロコーチとして活躍するかたわら、アマチュアのレッスンも精力的に行い、独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。You Tube動画「三觜喜一MITSUHASHI TV」(チャンネル登録者数約40万人)も大好評。

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