「ナシ婚」の時代だけど…結婚式の文化を継承したい 協議会設立 - 読売新聞オンライン

　結婚式や披露宴の文化継承などを目指し、県内の関連団体が１８日、「いわてウエディング協議会」を設立した。同会によると、結婚式に関する協議会は県内で初めて。結婚式の減少が地域経済に暗い影を落としつつあるとして、会長に就任した花巻温泉の阿部英子取締役は「儀式としての文化や魅力を伝えていきたい」と話した。

　県子ども子育て支援室や同会によると、２０２２年の県内婚姻数は３５０８件で、１９９２年（６９９６件）から３０年でほぼ半減した。写真だけ撮影するフォトウェディングや、費用などの理由から式や披露宴を開かない「ナシ婚」も増えているという。

　昨年４月に花巻温泉が発案し、同９月には６社が発起人となって協議会設立の動きを本格化。これまでに１７社２１施設が会員に名を連ねた。今後、商業施設などでパネル展やイベントを開き、結婚式を開くよう呼びかけていくという。

　１８日には花巻温泉・ホテル紅葉館で記念式典が開かれ、県の野原勝・保健福祉部長は「民間団体が連携して結婚機運の醸成に取り組むのは大きな意義がある。効果が発揮されるよう期待している」と述べた。

　同会はこの日、設立趣旨などを盛り込んだホームページ（https://iwtwc.com/)を開設し、賛同を募っている。

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