現在放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」が第22週に突入。前週で、東大阪の住民たちに向けてオープンファクトリーを成功させた舞(福原遥)が、第22週では東大阪全体で東大阪の技術を生かした物作りを行うため、新会社を設立しようと奔走している。回を重ねるごとにリーダーとしての資質を開花させていく舞と、その舞を演じる福原について、制作統括を務める熊野律時チーフ・プロデューサーが語った。
連続テレビ小説の第107作となる「舞いあがれ!」は、ものづくりの町・東大阪や五島列島でさまざまな人との絆を深めた舞が、空への夢に向かっていく姿を描く物語。現在放送中の第22週では、オープンファクトリーの成功後、金網を製造する小堺(三谷昌登)との仕事をきっかけに新事業を立ち上げることを決意。新聞記者の御園(山口紗弥加)も仲間となり、舞は新たな道を切り拓いていくことになる。
2日に放送の第105回では、御園が「舞は社長に向いている」という趣旨の発言をする印象的なシーンが出てくる。熊野はドラマの撮影前に、実際に若い経営者たちを取材して話を聞いたというが、そこで得た印象がリーダーシップを発揮していく舞の人物像にも反映されていると語る。
「20代~30代の若い方で、ある最先端の分野で活躍している企業の代表の方と何人かお会いしました。自分がグイグイ引っ張っていくという感じの、いわゆるワンマンなリーダータイプではなく、自分が事業の中心にいるけど、『ここはこの人』という感じで任せつつ、組織を緩やかに統合していくスタイルの人もいるのだということが印象的でした」
そう取材の過程を回顧する熊野は「全部を自分がするという感じではなく、能力を持った人がいたらそこは任せてしまうこともする。明確なビジョンと熱い思いはうちに秘めながら、物腰や物言いは柔らかく穏やかなタイプのリーダーに何人もお会いしました。引っ張っていくぞっていうパワフルに見える人でなくても、ちゃんと人がついていくんだなって思った」と述べ、そんな現代の若いリーダーたちを見て「舞はこれまでも新しいことをはじめて、みんなを繋いできた。舞もまさにそういうところがある。実社会の若いリーダー像ともマッチしていると思った」と舞に現代のリーダー像を重ねていくようになったという。
そんな舞を演じる福原にはもともと、現代のリーダー像と近いものがあると感じていた熊野。「福原さんは現場でも、座長としてグイグイと引っ張っていく感じではなく、みんなに気配りしながら、あたたかくて仕事がしやすい雰囲気を作っていくタイプ。そんな福原さんと今のリーダー像はそもそも重なるという気がしていました。福原さんが演じることで、舞のリーダー像も十分説得力を持つと思った」
物語も残すところ1か月ほど。回を重ねるごとにそのリーダーとしての魅力を発揮する舞の今後に、さらなる期待が高まる。(取材・文:名鹿祥史)
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