Saturday, March 11, 2023

東出昌大、「Winny」開発者・金子勇さん演じ「自分には芝居しかないと思って没入した」 - スポーツ報知

東出昌大、「Winny」開発者・金子勇さん演じ「自分には芝居しかないと思って没入した」 - スポーツ報知

 俳優の東出昌大、三浦貴大が11日、ダブル主演する映画「Winny」(松本優作監督)の公開記念あいさつを都内で行った。

 2000年代始めにネット界で瞬く間に広がったファイル共有ソフト「Winny」にまつわる実話を描くストーリー。開発者の金子勇さんが著作権法違反幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕され、弁護団とともに無罪判決を勝ち取ろうとする戦いの日々を描く。

 金子さん役を演じた東出は「生前の金子さんを知る方で悪く言う方を知らないですし、愚痴を言ったことも聞いたことがないと。こんな心のきれいな純真無垢(むく)な方を演じられる機会はなかなかない。特別に魅力的な実際の人物がいたということが幸運で名誉でした」と感慨深げ。プログラミングの天才であった金子さんを演じるにあたって「金子さんがプログラミングに没入して、それしか表現がなかったように、僕にも『自分には芝居しかない』と思って、演技に没入するしかないんじゃないかと思って役に臨んでいた」と振り返った。

 弁護士の壇俊充さんを演じた三浦は「壇弁護士はいまもバリバリ現役で活躍されている方。実際に現場に来て下さって、金子さんの話や、法廷の動きを生で教えていただけたのが僕の中で大きくて。実際の方からアドバイスを得ながら役をできるってなかなかないので、やりやすかった」と撮影時を回顧。「動きとか姿勢とか、東出くんが醸し出す雰囲気がずっと金子さんでいてくれたからこそ、2人の関係性が作れた」と語った。

 この日のあいさつには、金子さんの実の姉も立ち合ったという。東出は「有罪は大きく喧伝(けんでん)されますけど、無罪は小さくしか報道されず、ご遺族、関係者の方も金子勇さんに不名誉な呼び名、汚名のようなものがついて心苦しい思いを20年なさっていたのかなと思っていて」と心を寄せつつ「そのお姉様が『世の中には不条理が満ちあふれていると思って、諦めて金子勇という人物を胸のなかにしまっておいたのに、それがこのような形で表にでることは奇跡のようだ』とおっしゃってくださいました」と紹介。「金子さんのお姉様のなかのひとつの真実としての金子勇というのが焼き付けられたと思いました」と力を込めた。

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2023-03-11 04:12:00Z
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