Thursday, August 19, 2021

避難所の衛生ストレス問題に対してデザインと技術の力で解決に挑む産学連携プロジェクトを開始 - PR TIMES

株式会社YRK and(以下、YRK and)と、国立大学法人京都工芸繊維大学(以下、京都工芸繊維大学)は、災害時の避難所生活における衛生ストレス問題の共創デザインアプローチによる解決に向けた共同研究契約を締結し、「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」を開始しました。本プロジェクトの推進にあたってはパナソニック株式会社(以下、パナソニック)が、空気や水のクリーンテクノロジーで技術協力を行います。

近年国内では頻発する大規模災害により、被災者の避難所生活への備えと支援に対する関心が高まっています。避難生活では生命維持のための最低条件の確保に始まり、身体と精神の健康維持、さらには生きる活力の醸成と、時間を追って求められる内容は変化することが報告されており、このような環境整備へのガイドライン策定の検討は、公的機関やNPOなど民間団体ネットワークにより活発に行われています。

これまで、YRK and内のイノベーション・エージェント UCI Lab.(以下、UCI Lab.)と京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系 櫛研究室(以下、櫛研究室)は、イノベーションとデザインの視点から避難所生活の質向上について貢献領域を模索してきました。そして、当事者へのオンラインインタビューや授業でのデザインプロトタイピングを実施した結果、数多くある問題の中でも、日常生活で当たり前にできていた衛生習慣が困難になることや、新型コロナウイルス感染症の拡大によるコミュニケーションのあり方の変化など、衛生に関わる心理的な負荷「衛生ストレス」という問題が浮かび上がってきました。

この度発足した「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」は、イノベーションとデザインを通じて上記の問題解決を図るものです。コロナ禍の環境に留意しつつ、可能な限り現地に赴いて被災者・支援者に対するインタビューや対話などのフィールドワークを行い、現場の状況に根ざした緻密な衛生ストレス問題の解釈に努めます。そして、デザイン思考を学ぶ学生ならではのユニークな視点のデザインシナリオと、パナソニック独自のクリーンテクノロジーである「ナノイー X」や「オゾンウォーター」などを組み合わせて、避難所生活の質向上に向けたソリューションの具現化を目指します。

加えて、UCI Lab.と櫛研究室は「ひとごごちデザインラボ」を設立。主にWebサイトを中心に、現場で見聞きした当事者の声を紹介したり、デザイン過程の共有などを通じて本プロジェクトの活動プロセス自体を社会にひらき、さらなる協働を模索していきます。

全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 避難所の衛生ストレス問題に対してデザインと技術の力で解決に挑む産学連携プロジェクトを開始(2021年8月20日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/08/jn210820-1/jn210820-1.html

<関連情報>
・ひとごごちデザインラボ
http://www.ucilab.yrk.co.jp/shelter-project/

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