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現代の球児に伝わる「聖地」の価値
甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われている第103回全国高校野球選手権大会は雨にたたられ、日程の進行が難航している。停滞する前線の影響で、強い雨が降る日が続き、19日時点で史上最多の7度の順延を余儀なくされた。日々、天気予報とにらめっこしながら、球児たちが思う存分プレーできる環境を用意しようと奮闘するグラウンド整備の担当者ら、大会運営に携わる関係者の苦心は察するに余りある。
そんな中、1回戦で降雨ノーゲームによる仕切り直しの試合を経験した帯広農(北北海道)の佐藤大海投手が「(室内練習場での練習なども含めて)甲子園に何回も出入りできて、自分たちはついている」と話したのが印象的だった。大正13年から100年近く高校野球を愛する人が集い、歴史を築き上げてきた甲子園球場には、単なる「全国大会を行う会場」というだけではない価値がある。その伝統の重みは、令和の球児も感じ取っているようだ。
球児たちが歴史と向き合い、先人の歩みを振り返るきっかけとなる舞台。そこに、甲子園球場で大会を行う意義があるのではないか。可能な限り「聖地」の伝統が守られてほしいと思う。(上阪正人)
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