9月1日、東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級チャンピオン、井岡一翔(志成)に挑む、指名挑戦者フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)は28日、午前9時過ぎからオンラインによる記者会見、練習公開に応じた。7年ぶりの世界王座復活をかける今回の一戦を「ラストチャンス」と語っているロドリゲスは、「調整はすべてうまくいった。一刻も早く試合がしたい」と自信を示した。なお、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチは無観客で行われ、TBS系列で実況中継される。
「こんなに日本のルールが厳しいとは思わなかった」 ロドリゲスは16日に来日し、日本で最後の仕上げにとりかかかった。その間、新型コロナ対策として要請されるホテルでの隔離、たび重なるPCR検査も受けている。隔離の間もホテル内のジムで、マシンを使って走り込み、隔離期間が明けてからは、午前8時からジムワークを重ねた。 「拍手も歓声もない無観客試合は初めての経験だが、目標はチャンピオンになることだけ。人がいようがいまいが関係ない」 意欲の礎になっているのは、もちろん、やっと手に入れた世界タイトル獲得のチャンスであるということ。ミニマム級でWBO王座を奪ったのは7年前。その4ヵ月後には日本の高山勝成(現・寝屋川石田ジム)を3-0判定で破ってIBFの王座も手に入れている。このタイトルを返上し、4階級上のスーパーフライ級で戦い始めて5年間も待ち続け、ようやく世界戦にたどり着いた。だから、入念にコンディションを仕上げ、対井岡への対策も練りに練り上げてきた。 「2ヵ月前からメキシコで準備に入り、とくに1ヵ月前から高地トレーニングをやってきた」 メキシコシティに近い、標高3500メートルのオトミには立派なボクシングジムがあり、多くの有力選手が練習している。ロドリゲスも重要な試合のときにはここでキャンプを張り、そのときはすべていい結果を残しているという。 「チャンピオンとして尊敬はするが、イオカに対して印象はない。(井岡が得意とする)カウンターもスピードもふつう(のレベル)に見える。少なくとも自分は対応できる」 むろん、4階級制覇のチャンピオンの戦力を軽視しているのではない。 「難しい戦いになると思うが、そのために準備をしてきた。試合では自分から“動く”ことも考えている」 17歳からプロで戦い始めて、今、29歳。ロドリゲスの言葉どおり、この後、大きなチャンスに巡り合うのは難しいかもしれない。「イオカに勝つためだったら、死んでもいいというくらいの気持ち」。強い決意がみなぎる。 会見後、ロドリゲスは練習を公開した。パンチングボールとサンドバッグに左のボディブローを交えながら軽快な連打を飛ばしたが、その時間はそれぞれ1分間ほど。これだけでは何もわからないが、ロドリゲスの闘志が試合をおもしろくしてくれるに違いない。 文◎宮崎正博 写真提供◎志成ジム
ボクシング・マガジン編集部
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