Wednesday, December 14, 2022

水戸・偕楽園 「現代の名工」剪定指導 石岡一高生ら受講 - 茨城新聞クロスアイ

造園を目指す後継者を育成しようと、茨城県造園建設業協会(田中資康会長)は7日、水戸市常磐町の偕楽園で、高校生を対象とした梅の剪定(せんてい)講習会を開いた。石岡一高造園科の1年生約40人が、同協会に所属する「現代の名工(造園工)」8人の指導を受け、見栄え良く枝や幹を切りそろえた。

偕楽園での剪定講習会は2015年から始まり、真壁高、水戸農業高、同校のうち毎年1校ずつ対象に実施している。

生徒たちは安全に作業するための服装や安全帯の使い方などの説明を受けた後、5人ずつの8班に分かれて、剪定に入った。各班に1人の名工が指導に当たり、剪定ばさみの使い方では「刃を枝に対して斜めに入れると楽に切れる上に自然な切り口になる」などと助言。生徒らははしごや木に登り、剪定ばさみのほか、のこぎりを使いながら樹形を整えていった。

磯山聖太さん(15)は「木に登っての作業は初めて。足場が不安で難しかった。今日の経験を資格取得に生かしたい」と感想を話した。指導に当たった飛田幸男さん(75)=水戸市=は「造園は職人ばかりではなく、庭の設計などいろいろな業種がある。将来、造園の道を歩いてもらいたい」と期待を寄せた。

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