新型コロナウイルスの変異種のうち南アフリカ型やブラジル型に対して、ワクチンや従来型の感染によって体内に作られた抗体が効きにくい恐れがあると、海外の複数の研究チームが報告した。ただ、ワクチンは抗体以外の免疫を高めることも知られており、専門家は「現在のワクチンでも有効性は一定程度あると考えられる」と指摘している。
変異種は、感染に重要な部位の形に変化が生じている。南ア型やブラジル型は、他の変異種より変化が大きい。米ロックフェラー大などは、米製薬企業ファイザーと米バイオ企業モデルナのワクチンを接種した計20人から採血し、変異種への効果を検証。その結果、感染を防ぐ抗体の効果が、南ア型やブラジル型に対しては従来型に比べ3分の1になっていた。別の変異種である英国型に対しても効果が半分になった。
一方、南アの研究所などは、感染から回復するなどした44人の血液を分析。約半数は南ア型の変異種に対して抗体がほとんど効かなかったと明らかにした。
東北大の小笠原康悦(こうえつ)教授(免疫学)は「変異種に対する抗体の効果は従来型より低いが、ワクチンには抗体以外の免疫増強効果もある。ある程度は変異種の感染を防ぐ効果があるのではないか」と話している。
からの記事と詳細 ( 【独自】南ア型やブラジル型の変異種、抗体効果少なく…専門家「ワクチンは有効」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2Y6J0Na
0 Comments:
Post a Comment