Saturday, February 19, 2022

G7外相会合で共同声明 “軍事侵攻なら甚大な代償” - NHK NEWS WEB

緊張が高まるウクライナ情勢をめぐり、G7=主要7か国の緊急の外相会合が開かれ、ロシアに対して軍事侵攻すれば各国が一致して幅広い経済・金融制裁を含め、前例のない甚大な代償を払わせると警告しました。

G7の緊急外相会合は19日、安全保障問題を議論する国際会議が開かれているドイツのミュンヘンで開かれ、ウクライナ情勢への対応を協議しました。

議長国ドイツのベアボック外相は終了後の会見で「G7のロシアへのメッセージは明白だ。『致命的な過ちを犯すな。部隊を撤収し、ウクライナ、そしてロシアへの打撃を回避せよ』」と述べ、緊張を緩和するよう求めました。

共同声明ではウクライナ国境付近のロシア軍の集結に重大な懸念を示し、「冷戦終結後、ヨーロッパ大陸における最大の軍の展開であり、世界の安全保障や秩序への挑戦だ」と非難しました。

そのうえで、ロシアが発表した部隊の撤収は確認できていないとして約束を実行するよう求め、現在の危機の平和的、外交的な解決を目指す方針を強調しています。

さらに声明では、国境付近の現状について「偽装された事案が軍事行動を加速させる口実として利用され得ることを懸念する」とし、ロシアに対して、ウクライナに軍事侵攻すれば「幅広い経済・金融制裁を含め、前例のない甚大な代償を払わせる」と警告しています。

欧米各国はウクライナ東部での砲撃やロシア系住民をロシア国内に避難させる動きなどが軍事侵攻の前触れになり得ると警戒を強めていますが、今週もアメリカとロシアの外相会談やG7首脳によるオンライン会議が予定されていて、外交の動きも継続しています。

G7が緊急の外相会合でまとめた共同声明の主なポイントです。

▽ロシアの威嚇的な軍備増強に重大な懸念を有する。冷戦終結後、ヨーロッパ大陸における最大の軍の展開であり、世界の安全保障や秩序への挑戦だ。

▽ロシアに対して外交の道を選び、緊張を緩和し、部隊を撤収するよう求める。われわれはその証拠を目にしていない。ロシアをその行動で評価する。

▽現在の危機を平和的、外交的に解決するという決意を改めて表明する。

▽軍事侵攻すればロシアに対して、幅広い経済・金融制裁を含め、前例のない甚大な代償を払わせる。

▽ウクライナ国民への連帯、ウクライナの主権と領土の一体性への揺るぎない支持を表明する。

▽偽装された事案が軍事行動を加速させる口実として利用され得ることを懸念する。

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