ハリセンを使ったネタで人気を博したチャンバラトリオの元メンバーで俳優としても活躍した、ゆう輝哲也(旧芸名・結城またはゆうき哲也、本名・井上哲也)さんが4日に敗血症のため、大阪市内の病院で死去していたことが7日、分かった。79歳。大阪市出身。元所属事務所の吉本興業が発表した。通夜・告別式は近親者のみで執り行われ、お別れの会を後日開く予定。
ゆう輝さんは、東映で高倉健さんらの付け人を務めた後、1968年にチャンバラトリオのメンバーとなり活動。「大阪名物ハリセンチョップ」などで人気を集め76年には上方漫才大賞を受賞した。
83年にグループを脱退、90年に復帰したものの、再び離れた。その後は俳優として活動。Vシネマシリーズ「難波金融伝・ミナミの帝王」では演じた沢木親分が“当たり役”となった。
晩年は両足の指を数本切断するなど、持病の糖尿病に苦しんだという。昨年の夏前から体調を崩し、11月には両足が腫れ、12月中旬から入院。最後は人工呼吸器をつけ、家族に見守られ旅立った。
近年は目立った仕事はなかったが、映画のプロデュース&出演、殺陣(たて)と笑いを融合した第2のチャンバラトリオの出現を願っていたという。
ゆう輝さんの娘で吉本新喜劇に在籍する佑希梨奈はインスタグラムを更新。父の画像を添え「何とか元気だったのですが、糖尿病で免疫力が下がったところに、抗生剤が効かない菌が入り、敗血症のため、亡くなりました」と死去を報告。「大好きな父」「偉大な父」「ミナミの帝王」「沢木の親分」などのハッシュタグで、父への思いを明かした。
俳優の林与一(78)が7日、ツイッターでゆう輝哲也さんをしのんだ。林は「哲ちゃん事・・結城哲也さんが、亡くなりました・・・又、東映の知り合いが、消えた・・・寂しいですね・・・合掌」とつづった。
2021-01-07 20:45:00Z
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