最近、避妊や生理痛改善のために「ピルがいいらしい」という話を、よく聞くようになりました。でも、大人の私たちでも、ピルの効果や副作用についてよく知らなかったりします。 ⇒【グラフ】各種避妊法別の失敗率 というのも、日本人のピル内服率は海外よりかなり低いのです。ピル内服率はフランス33.1%、英国26.1%、米国13.7%、タイ19.6%といった割合なのに対して、日本は2.9%。(国連がまとめた Contraceptive Use by Method 2019)。海外では薬局で買える国が多いのに対して、日本は病院で処方されるので、まだ身近な存在になっていないんですね。 ピルに限らず、生理や妊娠や避妊、男女の体や性について、大人でも知識があやふやなことってありますよね。もし、娘・息子が10代になって質問されたら、答えられるかしら……。 いま、10代の心身の相談にのる「思春期外来」を設ける病院が増えています。たとえば上野皮フ科・婦人科クリニック(東京・台東区)では8年前から婦人科で「思春期外来」を行っていて、Q&A形式の著書『10代の[性の悩み] 白書』を上梓しました。大人が読んでも、「へーそうだったんだ!」という事実がたくさん。 そこで今回は、ピルについての基礎知識を教わりました。以下、解説は上野皮フ科・婦人科クリニック・思春期外来です。
ピルの効果と副作用とは
みなさんはピルについてどのような印象をお持ちでしょうか? 避妊のために使うもの、と思っている人が多いかもしれませんが、それだけではありません。まずはピルがどういうものなのかご説明しますね。 ピルとは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)の2種類のホルモンが配合されていて、排卵を抑止する効果があるため避妊に対して非常に高い効果を発揮する薬です。 さらに避妊以外にも、生理周期が規則的になる、生理痛やPMS(月経前症候群)が軽くなる、貧血改善、ニキビや多毛症が改善する、子宮内膜症の痛みを軽減し病巣が小さくなる、卵巣がんや子宮体がんのリスク低下など、多くの効能が期待できます。 人によっては軽い吐き気や頭痛、倦怠感といった副作用が起こることもありますが、メリットのほうがはるかに多いですし、現在主流の低用量ピルはそもそも副作用が起きにくいよう作られています。 しかし、ピルを服用している女性はまれに血栓症が起こることがあります。血栓症とは血管内に血のかたまり(血栓)が詰まり、医療機関での早急な対応が必要となる危険な病気です。このように血栓症のような重大な副作用を伴う場合もありますので、服用するときは必ず病院を受診し、医師から説明を受けて処方してもらうようにしてください。からの記事と詳細 ( ピルで100%避妊できる?性感染症は防げる?効果と副作用を医師に聞く(女子SPA!) - Yahoo!ニュース )
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