今季からトッテナムを率いるヌーノ監督 [写真]=Getty Images
トッテナムを率いるヌーノ・エスピリト・サント監督の契約には、ある特殊な条項が含まれているようだ。4日、イギリスメディア『アスレティック』が報じた。
4月にジョゼ・モウリーニョ前監督を解任して以降、正式監督が不在の状態が長らく続いたトッテナム。アントニオ・コンテ氏ら様々な人物が新監督候補に挙がったなか、2020-21シーズンまでウルヴァーハンプトンを率いていたヌーノ監督が2年契約で就任した。
しかし、サッカー界屈指の“倹約家”として知られるトッテナムのダニエル・レヴィ会長は、ヌーノ監督の招へいに際し、クラブが金銭的に有利となる条項を取り付けることに成功していたようだ。『アスレティック』によると、ヌーノ監督が6位以内のフィニッシュを逃した場合、トッテナムは補償金を支払うことなく、同監督をいつでも途中解任できるという。
『アスレティック』は「双方ともにこの条項が不要になるほどの進捗があることを望んでいるだろうが、このオプションの存在は、ヌーノの挑戦への熱意とレヴィーの交渉術の両方を示すものだ」と指摘。なお、トッテナムの広報担当はこの契約条項の存在を否定している模様だ。
トッテナムは今季のプレミアリーグ開幕節で王者マンチェスター・Cを破るなど、3試合連続の1-0勝利で3連勝スタート。しかし、その後のロンドン・ダービー3連戦では全試合で3失点を喫して3連敗。3日に行われた第7節でアストン・ヴィラを2-1で下し、4試合ぶりの白星を収めていた。先の読めない戦いが続くなか、ヌーノ監督は経営陣やサポーターからの完全なる信頼を勝ち取ることができるだろうか。
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