アメリカの映画界で重要な賞の1つとされるゴールデングローブ賞について、毎年授賞式のもようを放送してきたアメリカのテレビ局NBCは、審査員の人種構成が多様性に欠けるなどとして、来年は放送を見送ると発表しました。
ゴールデングローブ賞は、アメリカ映画界で最も重要とされるアカデミー賞の前哨戦と位置づけられ、ことしは2月に発表と授賞式が行われました。
ゴールデングローブ賞は、ハリウッドで映画業界を専門に取材する外国人記者でつくる団体が主催し、各部門の賞もこの団体が選んでいます。
これについて、毎年授賞式の放送を行ってきたアメリカのテレビ局NBCは10日、来年の授賞式の放送は見送ると発表しました。
理由についてNBCは「賞の主催団体は、黒人の審査員が1人もいないと言われるなど、審査員の人種構成が多様性に欠けていると厳しく批判されている。団体が改革を進めると信じるが、それを適切なものにするには時間がかかるだろう」としています。
再来年の放送は、改革の内容によるという認識を示しています。
一方、賞の主催団体は「組織をできるだけ速やかに変えることは最優先事項である」として、ことし8月までの改革の工程表を発表しました。
アメリカの映画界に対しては多様性に欠けるという批判があり、改革を求める動きが広がっています。
2021-05-11 02:38:12Z
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