国際線用の大型機材を使用
「THE WEDDING with ANA~機内ウェディング~」(以下、ANA機内ウェディング)は、ANAとブライダルのプロデュースなどを手がける「ハセガワエスティ」が手を組んで生みだしたウェディング・プランだ。国際線用のボーイング「777-300ER」型機の機内で挙式をおこなう。1日1組、30人限定だ。こけら落としとなった5月23日の式を取材した。 当日は13時から、羽田空港第2ターミナル14番カウンターでゲストの搭乗手続きが始まった。27人の参列者は、航空券をグラウンドスタッフに提示し、チェックインを済ませる。 カウンター前には専用デザインのウエルカム・ボードがある。行き先が「MILAN(イタリア・ミラノ)」になっているのは、「“ジューン・ブライド”の発祥地がイタリア・ミラノと言われているのにあやかってです」(ANA広報部)。便名は、縁起の良い数字と言われている“8”を4つ並べたNH8888だ。 ANA機内ウェディングで使用するシートクラスはファーストとビジネスのみ。エコノミークラスは使われない。この日のためにつくられたオリジナル機内誌には、席次とともに、新郎新婦の村上徹(とおる)さんと麻美(まみ)さんのプロフィールが掲載されている。 チェックイン後、ゲストたちは、国際線/国内線の到着者向けラウンジである「ANA ARRIVAL LOUNGE」で、式がはじまるまでの時間をくつろいで過ごす。入り口では、ANA機内ウェディング専用のオリジナルカクテル「Sky Celebration」が振舞われた。ANAカラーを表現したブルーのカクテルはノンアルコールだ。
立会人は現役パイロット
その後、新郎新婦と参列者たちは、記念撮影のため第2ターミナル国際線ロビーへ。2020年3月末にオープンしたこちらは新型コロナウィルス感染拡大に伴う減便中につき、普段は使われてない場所だ。 新郎新婦は、参列者とANAのグラウンドスタッフがつくる“花道”を歩き、記念撮影の場所へ向かう。花道ではグラウンドスタッフたちがハンドベルを鳴らし、ANAカラーをイメージしたブルーのミニ紙飛行機を飛ばして、ふたりを祝福する。 記念撮影終了後、いよいよ機内へ搭乗だ。 新郎新婦は、専用の装飾が施された電動カートに乗って69番ゲートへ向かい、搭乗した。 機内では45分にわたって挙式がおこなわれた。神父や牧師にかわって、ANAの現役パイロットが搭乗し、ふたりを祝福したという。客室乗務員も搭乗し、新郎新婦および参列者のサービスにあたった。終了後、機内からあらわれたふたりは満面の笑みだった。 ANA機内ウェディングを企画したCX推進室の矢澤潤子室長(上席執行役員)は、「昨年の夏にグループの社員全員から、社を盛り上げていくためにさまざまな企画アイディアを募集したなかのひとつです。今回の機内ウェディングのほかにも『翼のレストラン』(駐機中の機材を使ったレストラン事業)や“ホヌ”(エアバスA380)を使ったチャーターフライトなど、今まで私たちが想像していなかった分野で、収益事業を実現できました。お客様に喜んでいただけることはなにか? ということを、グループ社員全員が考える機会になりましたし、“お客様に寄り添う”という原点に立ち返った企画ができたのではないか、と思います」と述べた。 価格は機内での挙式のみが155万5000円。羽田空港第1旅客ターミナルで披露宴も同時におこなった場合は300万円になる。ただし、すでに募集は終了しており、今後、5月~6月にかけて、計7組が式をおこなう予定という。
文・稲垣邦康(GQ) 写真・伊藤篤紀
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