Thursday, January 21, 2021

つながり紡いで:農福連携共同体の結婚式 人と大地に支えられて=吉田敦彦 /大阪 - 毎日新聞

 「よい夫婦は、お互いのスペースを尊重します。もたれ合わず、神殿の柱のように少し離れたところに立って、しっかりとお互いを支え合います。相手の陰に入ってしまうと、糸杉やカシの木も大きく育ちません」

 牛が草を食(は)む牧場の、一本の大きなカシの木の下で、結婚式があった。これは、そのときのスピーチの一節だ。適度な距離をとって、つながること。1世紀前のハリール・ジブラーンの詩からの引用だが、ウイズコロナのテーマにも通じる。

 この結婚式は、昨年6月、米ニューヨーク州北部の「キャンプヒル(Camphill)」というコミュニティーであった。障害を持つ人と持たない人が、農業・牧畜・木工・食品作りなどの仕事をしながら、共に暮らしている共同体。「キャンプヒル・ムーブメント」として世界に広がり、22カ国に100以上ある。ボツワナ国のキャンプヒルは2019年、パリのユネスコ本部からESD(持続可能な開発のための教育)の世界的な賞を…

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