Saturday, January 9, 2021

「当方」の意味とは? 弊社・当社との違いも紹介 - マイナビニュース

自分たちの属する組織を表す「当方」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。

本記事では、この言葉の意味や、「弊社」との使い分け方、および英語表現について紹介します。意味を理解して正しく使えるようになりましょう。

当方の意味

「当方(とうほう)」とは、「こちら」「私ども」などと言い換えることができる、自分たちが属している組織を表す言葉です。特にビジネスシーンでは自分が属する会社を指して使うことが多いでしょう。対義語は「先方」となり、相手方、相手の属する組織を表します。

<使用例>

  • こちらは当方が主催しているセミナーです
  • 一旦持ち帰り、当方で検討の上返答いたします

上記のように、個人の相手や取引先の会社に対して、「自分の会社」という意味で使用します。

ビジネスシーンでの「当方」を使った例文

「当方」は謙遜のニュアンスを含まない言葉であるため、ビジネスシーンで使う際には注意が必要です。特に、あらたまった場面や正式な文書では使用を避け、「弊社」などと言い換えるようにしましょう。

以下、「当方」を用いた例文を紹介します。

ビジネスメールで使う場合

まだ正式な会社同士のやり取りにはなっておらず、担当者同士のやり取りに留まっている場合には、ビジネスメールでも使用可能です。

<使用例>

  • 会場内のトラブルについては、当方は一切の責任を負いかねます
  • 準備が完了次第、当方よりご連絡いたします
  • ひとまず当方宛にメールをいただけますようお願い申し上げます

なお、会社同士での正式な文書(契約書など)では「弊社」「当社」などを使用することがほとんどです。

社内の担当者が決まっていない場合

こちら側の組織の担当者が決まっておらず対象者がいない場合に、自分たちの会社、もしくは関連会社で担当するという意味で「当方」を使う場合があります。

<使用例>

  • お問い合わせの件につきましては、只今当方にて調査中です
  • 当方にて日程を確認中でございます。少々お待ちくださいませ

「当方」を使う場合の注意点

「当方」の使用がふさわしくない場面もあるため、意味を理解して正しく使えるようになりましょう。また、別の言葉で言い換える時も、使う言葉によって相手に与える印象が変わります。類語でも若干意味が異なることもあるため、注意しましょう。

一人称としては使用しない

まず、「当方」は一人称としての使用はできません。個人を示す言葉ではないため、個人の考えや意見を言う時には使用しないよう気をつけましょう。組織を代表して私たちは、と言う意味で使います。

個人の意思や考えを述べる時に「当方」を使ってしまうと、組織全体の考えだと相手が誤解してしまう可能性があります。個人の意見を言う時は、「私は」などの一人称を使用しましょう。

社内では使用しない

「当方」は他の組織に対する自分たちの組織を表しているため、社内では使用しません。社内の異なる部署同士で使用すると、同じ会社なのに違う組織に属している印象になるため、注意しましょう。社内で自分たちの部署のことを示す場合には一般的に「私ども」「我々」などを使用します。また、社内で自分たちの会社のことを示す時は「当社」を使いましょう。

当方の類義語

「当方」の類義語は以下の通り。

  • 弊社
  • 私ども
  • 当社
  • 我が社
  • 我々

それぞれの言葉で少しずつニュアンスが異なりますので、適切に使い分けられるようにしましょう。

「当方」と「弊社」の違い

「当方」の類義語のうち、特に使用する機会が多いのが「弊社(へいしゃ)」という言葉です。

「当方」と「弊社」の違いは、「自分の会社をへりくだって表現するか、否か」の違いにあります。基本的には、社外の相手に対しては、自社をへりくだって表現する「弊社」を使うようにしていれば間違いはありません。ただし、あえて社外の相手に“毅然とした態度”を表したい場合にはあえて「当社」を使うこともあります。

このように、「当方」と「弊社」には少々のニュアンスの違いがありますので、相手に失礼のないように使い分けるよう意識しましょう。

当方の英語表現

「当方」を英語で表現する場合には「我々は」「我が社では」といった意味の言葉として「we」や「our company」などを使うことができます。

<例文>

  • We will bear the postage.
    送料は当方が負担いたします。
  • About the matter, I am in charge in our company.
    その件につきましては、当方で担当いたします。

***

「当方」は、ビジネスメールや会社同士の対応になる前の段階で使われる言葉です。「当方」には謙遜のニュアンスが含まれていないため、使える場面かどうか自信のない時は「私どもは」「我々は」「弊社は」など、別の言葉に言い換えるのが無難です。

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