東京・六本木にある国立新美術館で開催中の美術展「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」は、古典と現代の作品をペアで展示し、双方の魅力を問い直そうとする展覧会です。古典の総監修を担当した美術雑誌「國華」主幹・小林忠さんに、古典美術と現代美術の新たな出合いについて寄稿いただきました。 現在、国立新美術館では名作古典と現代アートとが互いの長所を引き立て合って並ぶ、珍しい企画の展覧会が行われています。
200年、300年、さらにはそれ以上以前に生まれた日本の古い美術作品は、過去に学ぶことに親しんできた中高年の方々に喜ばれ、同時代の最先端のアートには若い人々が鋭く反応することが多いかと思われます。 そのために、伝統的な文化財として尊ばれている古典美術と、今までにはない創造的な造形活動を競って展開している現代アートとが同じ会場で向き合う、あるいは対決するというような展覧会は、これまで試みられることがなかったように思われます。 今回は、絵画、写真、彫刻、建築、デザイン、さらには従来の美術分野には収まり切れない造形活動を続けている方を含めて8人の現代アーティストたちに注目し、協力していただきました。彼らの生み出しつつある斬新で衝撃的な美の在り方が、現代まで大切に保存され守られてきた古いアートとどのように呼応し、反発し、あるいは共鳴し合うかを、会場で観覧者の皆様一人一人が見定められるように工夫が凝らされたのでした。
古典美術もそれが生まれた当時は、その新奇で冒険的な造形が人々を驚かせた、まさに時代の前衛的なアートだったのです。それらが現代まで保存されてきたのは、美しい表現やそこに注がれた深く貴い考え方に共鳴した私たちの先祖が、この列島を襲い続けた多くの災害にも耐えて守り継いできてくれたものなのです。それらの貴重な文化遺産が、現代に活躍する遠い子孫の前衛アーティストたちと直接まみえることができたのは、めったに恵まれる機会ではないことでしょう。 多くの美術展は、カタログや映像でも鑑賞の喜びを味わえるかもしれません。しかしながらこの「古典×現代2020」展だけは、国立新美術館の広大な会場に独り立って初めて、過去の古典と現代の作家とが切り結ぶ緊張した対決の様相を受けとめることが可能となります。古典総監修の担当にあたった関係者として、年代を超えた多くの皆様のご来場を期待しています。 8月24日まで。観覧には事前予約による日時指定券が必要となります。毎週火曜休館。
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July 17, 2020 at 09:21AM
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古典と現代の作家が対決する空間をご覧あれ! 「古典×現代2020」展の珍しい試み 【寄稿】美術雑誌「國華」主幹 小林忠さん(Reライフ.net) - Yahoo!ニュース
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