エディ・スリマン(Hedi Slimane)手掛ける「セリーヌ(CELINE)」が7月29日、「THE DANCING KID」と題した2021年メンズスプリングコレクションをオンラインで発表した。ショーの告知からコレクションの着想源、サントラにまで色濃く反映されていたのは、現代のユースが熱狂する「TikTok(ティックトック)」カルチャーの影響だった。
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エディ・スリマンとTikTok。意外な組み合わせに思えるかもしれないが、同氏は昨年12月、人気ティックトッカー ノエン・ユバンクス(Noen Eubanks)をポートレートシリーズのモデルに起用している。そして「THE DANCING KID」のコンセプトは、まさにその撮影をきっかけに確かなものとなっていった。
セリーヌから送られてきたコレクションのプレスリリースでは、コロナ禍のユースについて「家に閉じ込められたユースたちは、ダンスすることで退屈さを解消し、自身のクリエイティビティを発揮した」と言及している。コレクションタイトルの「THE DANCING KID」は、TikTokで踊りに明け暮れるユースを指しているのだ。セリーヌは今回のフィルムについて「ドキュメンタリーコレクション」と表現しており、それはダンスという共通言語で繋がる若者をストレートに捉えたという点からだろう。なお、コレクション発表のプロモーションにおいても人気ティックトッカーを起用し、セリーヌのロゴアイテムを身にまとった彼らのアカウントでコレクションの配信が告知された。
コレクション配信を告知する人気ティックトッカーの投稿
肝心のコレクション発表は、フランスのモーターサーキットを会場に、事前に撮影された12分間のフィルムをブランドの公式サイトとSNSで配信。TikTokで大流行した22歳のカナダ人ラッパー Tiagzの楽曲「My Name Is Tiago」をサウンドトラックに、E-Boyを象徴するスタイルが登場した。E-BoyとはTikTokユーザーの典型的なスタイルで、ハイトーンのヘアスタイルやフェイスペイント、チェーンアクセサリー、ビーニー、エモ、パンクなどが彼らのスタイルを表す言葉として使われる。Tシャツ(ボーダーであることが多い)の下にロンTを重ねるのもE-boyの鉄板コーデ。タイダイTシャツにボーダーのロンTを合わせ、おまけにヘルメットをかぶせたファーストルックからは、E-Boyとスケートボードカルチャーという本コレクションの2つの着想源が見て取れる。
エディ・スリマンは、2019年春夏シーズンに「セリーヌ」加入以降、ブルジョワジーやフレンチシック、ロックといった言葉で語られるコレクションを提案してきたが、今シーズンはよりカリフォルニアライクで古着っぽさもあり、がらりとかわった印象だ。ディオールオム、サンローラン時代を象徴するロックやグランジのムードとも近いように見えるが、今回はそのユース像が新たにE-Boyにアップデートされたのは大きな違いだろう。常に時代のユースカルチャーにインスピレーションを得てきたエディだからこそ、現代の若者が熱狂するTikTokカルチャー、そしてそのプラットフォームから誕生したE-Boyという2020年のユース像をストレートに表現したコレクションとなった。
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