昭和の大スター、故石原裕次郎さんと渡哲也(78)が編集技術で、宝酒造の「松竹梅」新CMで初共演する。28日、同社が発表した。裕次郎さんが1970年(昭45)に同社CMに出演して今年で50周年を迎えたことを記念した。また、石原プロモーションが来年1月で芸能業務を終了することに伴い、渡は宝酒造のCM出演は勇退する。裕次郎さんと渡、最初で最後のCM共演という貴重な作品となった。
新CM「よろこびをお伝えして50年~幻の共演~」編は、75年放送の裕次郎さんと宇野重吉さんが共演した作品に、18年放送の渡を組み合わせた。渡が「よろこびは?」と問うと、裕次郎さんが「飲むことよ!」と応じる。先月収録した渡の「裕次郎さんとともに喜びをお伝えして今年で50年」というナレーションも入る。おなじみのフレーズ「♪よろこびの酒 松竹梅」は、2人の声が重ねられた。
渡は「宝酒造さんには、窮地に陥った時から、コマーシャルの制作などでお力添えをいただき、五十数年長きに渡りありがたく感謝いたしております。最後のコマーシャルを裕次郎さんとの共演で終わらせていただきますのは感既深いものがあります。本当ありがとうございました」とコメント、石原プロが映画製作で大きな負債を抱えた時に支えてくれたことを振り返り感謝した。
石原プロ関係者によると、完成したCMを見た渡は満足げに「おお、うん」とうなずいたという。新作を合わせ、裕次郎さんは宝酒造のCMに137作、渡は110作、2人で247作の出演となった。
2人の共演は、86年の日本テレビ系「太陽にほえろ」が最後で、これまでCM共演はなかった。新CMは29日から放送。
2020-07-28 20:00:00Z
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