
ということは、私たちが現実の世界で人と交流する生活に戻っていく準備をしているタイミングで、カフが“ルネサンス“を甘受していることは偶然とは言えない。ルイ・ヴィトン、シャネル、クロエの2021年春夏コレクションのランウェイを参照してほしい。 ジュエラーも、カラフルな石を使ったりスリークなブラックダイヤモンドを散りばめたりしたスタイリッシュな新しいデザインのカフでカムバックを告げている。 それは、ロックダウンが開け、世の中に再び出ていく時の鎧、または、解放されたという表現の象徴、もしくは単純にセクシーで無敵な気分を感じたいという願望かもしれない。あるいは、そのすべてが当てはまるのかもしれない。 「カフは、堂々とスタイルでステートメントを発している。先人に賛同しているものだと思います。女性のパワーの象徴ですからね」と、イタリアのジュエラー、ヴェルドゥーラ(Verdura)会長のニコ・ランドリガンは語る。 古代エジプト人やギリシャ人、ローマ人は、地位の証とお守りとしてカフを誇示した。それから何世紀も経ち、ガブリエル・シャネルは独特の自立的気質を発揮し、ロシア大公ドミトリーなど恋人から受け取ったジュエリーをバラバラにして、友人のフルコ・ディ・ヴェルドゥーラに新しいものを作るよう依頼した。 そうして生まれたのが、ヴェルドゥーラのマルティーズ・クロスカフで、シャネルはそれをビーチからブラックタイのイベントまで、どこに行く際もつけて行った。常に、「自ら決める」ということのリマインダーにしていたことは間違いない。ナンシー・キュナードやミリセント・ロジャーズ、ヘレナ・ルビンスタインなど同じく、独身の同年輩の女性たちも、手首に何もつけていないことは稀だった。
からの記事と詳細 ( まさに現代の鎧!「カフブレスレット」のパワフルな歴史をひも解く(Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース )
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