結婚で一番お金を使ったのは、「結婚式」より「家具・家電」。 「結婚式」など“コト” 消費は減少する一方、「家具・家電」など“モノ” 消費が増加していることが、株式会社ネクストレベルが2021年6月18日に公表したアンケート調査でわかりました。調査によると、「結婚式」は “しない” という選択が増加しているといいます。 【図】結婚でお金を使うのは「式」減少 「家具・家電」は増加 そこで今回は結婚に関するお金の使い方について、同調査をもとに解説していきます。そのうえで、結婚生活を支援する制度もあわせてみていきましょう。
一過性のイベントより「実用性重視」
「結婚に関するもので、一番多くお金を費やしたものを選んでください」という質問に対して、2019年以前と、2020年以降では傾向に大きな変化が見られました。 2019年以前では約半数が「結婚式」に最もお金を使っていましたが、コロナ禍がはじまった2020年以降は33.3%となりました。 一方、家具・家電は2020年以降で28.9%となり、2019年以降から6.6ポイントの増加となりました。 家具・家電に最もお金をかけた人の意見をみてみましょう。 ・緊急事態宣言などの影響で結婚式ができなかったため、家電にお金をかけました。(福岡県/25歳女性/2020年5月結婚) ・結婚式は行わず、あまりつける機会のない婚約指輪にお金を使う気になれなかったので、「キッチン家電をいいものにしたい」と夫に相談しました。ずっと使える物だし、気に入った家電を揃えられて満足です。(大阪府/30歳女性/2020年10月結婚) コロナ禍の影響で、より実用性の高い「モノ」にお金をかける傾向が読み取れます。
結婚式「しなかった」が2倍に
それでは、結婚式をしたか、あるいはする予定かについてもみていきましょう。 「結婚式をした(する予定)」は2020年以降で11ポイントと大きく減少する一方で、「しなかった」は約2倍の結果となりました。 コロナ禍の影響で、結婚式を縮小して行うよりも、式そのものを「しない」人が増えていると言えそうです。 ここで、2020年以降に結婚した人が「結婚式をしなかった」理由もみてみましょう。 ・感染状況を考えて結婚式や会食は行いませんでした。(長野県/31歳男性/2020年1月結婚) ・遠方から友人や親戚を呼ぶのが困難だと思ったから。また、引越し費用などで出費も多かったので諦めました。(広島県/25歳女性/2020年12月結婚) 結婚式を挙げたい思いはあるが、コロナ禍に起因するさまざまな理由で断念せざるを得ない人が多く見受けられました。 ここまで、結婚に関するお金の使い方についてみてきました。結婚生活を支援する公的な支援制度はあるのでしょうか。
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