宮内庁は1日、2人の結婚を発表するとともに、眞子さまが複雑性PTSDの状態になっていることを明かした。専門家は「安定した環境に保護することで、自然に回復できる場合もある」と指摘している。
この日の記者会見には、秋篠宮家の側近トップである加地隆治・皇嗣(こうし)職大夫とともに精神科医の秋山剛・NTT東日本関東病院品質保証室長が出席した。秋山氏は眞子さまについて「自分自身と家族、結婚相手と家族に対する、誹謗(ひぼう)中傷と感じられる出来事が長期的に反復され、逃れることができないという体験をされた」と説明した。
秋山氏によると、眞子さまは2018~19年ごろから誹謗中傷を正すことが難しく、人間としての尊厳が踏みにじられていると感じるようになった。また、「結婚後、平穏で幸福な生活を送りたい」という願いがかなわず、自身を価値のないものと考えることもあったという。
中傷と感じられる内容を目にした時などに恐怖感を再体験(フラッシュバック)することもあり、「人生が壊されるという恐怖感が持続し、悲観的になり幸福感を感じるのが難しい状態にある」とした。公務や結婚の準備に支障はないものの、非常な苦痛を感じることが多いという。
加地氏は会見で「診断を聞いて、お支えをする立場の者として大変心が痛んだ。支えが十分であったのかと申し訳なく思う。改めて職責を果たすべく努力したい」と声を詰まらせた。
トラウマやPTSDを研究する専門家によると、PTSDは事故や災害などの経験から突然つらい記憶がよみがえったり、不眠などの身体症状が表れたりするという。複雑性PTSDはこれらに加え、感情の不安定さや自分への否定的な見方、対人関係の不安定さが症状として特徴的に表れるといい、児童虐待や拷問を受けた人、難民など、生命の危険が持続的・反復的に起きた人に多いとされる。18年にWHO(世界保健機関)が診断基準を設けたことから、国内でも関心が高まっている。
治療方法として、患者にとって有害、危険なものを遠ざけ、安定した環境に保護することで自然に回復できる場合もあり、不安などを対症療法的に治療することで落ち着くことも多い。慢性化した場合は、対話を通じてネガティブな考え方を修正する「認知行動療法」が有効なケースもあるという。専門家は「あなたは守られているというメッセージを送ることが大切」と話す。【和田武士、谷本仁美】
2021-10-01 12:27:42Z
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