Wednesday, June 23, 2021

「もしも現代のアップルが初代MacintoshのCMを作ったら」というコンセプト映像が公開 - Engadget 日本版

Macintosh 1984

Thibaut Crepelle

ここ数年のアップルは新製品を紹介するおしゃれな映像を用意していますが、昔は必ずしもそうではありませんでした。そこで「もしも2021年のアップルが現在のCG技術で、1984年に発売された初代Macintoshのプロモーションビデオを作ったら」というコンセプト映像が公開されています。

モーションデザイナーであるThibaut Crepelle氏は、ビンテージ製品を題材にした現代的な映像を作りたいと思い立ち、1984年のMacintoshが最適な製品だと考えたとのことです。「あのクラシックなハードウェアにオマージュを捧げたかった」とも語っています。

Macintosh 1984

Thibaut Crepelle

1984年に発売された初代Macintosh(Macintosh 128K)は、今なおアップルの屋台骨の1つであるMacシリーズの原点であり、コンピュータ歴が若者の人生よりも長い人々の琴線にも触れる理想的な製品といえます。そこにはスティーブ・ジョブズ氏の美学も込められており、Crepelle氏の言うとおり「デザインとユーザーエクスペリエンスがすべて」というアップルの哲学の礎となった製品であることは明らかでしょう。

このコンセプト映像のなかで、Crepelle氏はオリジナルのMacintoshや、純正のキーボードやマウスまでも3Dモデリングで再現しています。さらにFigma(Webブラウザ上で簡単にUIをデザインできるツール)により元祖Mac OS(System 1.0)のインターフェースをアニメーション化し、Sketch&Toon(セルアニメ風シェーディング機能)を使って短いアニメーションを描き、レンダリングと照明の調整はすべてAdobe After Effectsで行ったとのことです。

Macintosh 1984

Thibaut Crepelle

実際に1984年に公開されたテレビCMはリドリー・スコット監督が手がけたディストピアSF風の映像で、当時コンピュータ市場で支配的な立場にあったIBMに対する風刺が込められていました。そこからアップルが、今回の映像のような大衆市場向けのポップな方向へと歩むようになった道のりを振り返れば、Macと過ごした時間が長いファンほど万感が胸にこみ上げてくるのかもしれません。

Source:Macintosh 128k - Motion Design on Behance

via:The Loop,9to5Mac

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