新型コロナウイルス感染拡大に伴って多くの結婚式が中止、延期される中、兵庫県西宮市霞町の着付師磯山紅さん（５８）らが和装結婚式を“宅配”するサービス「Ｙｕｂｅｒ（ユーバー）和婚」を始めた。自宅や思い出の場所で前撮りをしたり、アットホームな雰囲気で人前式をしたりしたい人向けに企画。磯山さんは「コロナ禍でも２人がやりたいことをかなえたい」と話す。
磯山さんは結婚式に呼ばれて着付けをするほか、同市鞍掛町の複合施設「白鷹禄水苑」で婚礼プランなどを企画する。昨春の緊急事態宣言で結婚式の中止や延期が相次ぎ、結婚式の宅配サービスを思い付いた。
１８日には大阪府寝屋川市の調理師元山幸之助さん（５３）と美弥さん（２８）が白鷹禄水苑で撮影した。２人は今年結婚式を挙げようとしたがコロナ禍で予定が立たず、美弥さんの母の希望もあって前撮りをすることになった。
着付師である幸之助さんの母が着付けをし、家族や友人らが見守る中で撮影が進んだ。美弥さんは「（義理の）お母さんが着付けてくれたのがすごくうれしい」と喜んだ。
新郎新婦の衣装や両家の母の留め袖レンタル、着付けやヘアセット、撮影がセットになったベーシックプラン（税抜き２８万円）など３プラン。要望に合わせて人前式もできる。磯山さんは「２人の希望に沿い、思い出になる式を提供したい」とする。ハートシェルボックスＴＥＬ０９０・９９９１・３１２５
（中川 恵）
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