ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月27日放送)にジャーナリストの有本香が出演。中国政府が尖閣諸島の地形図をウェブサイトに公開したというニュースについて解説した。
中国政府が尖閣諸島の地形図を作成
中国自然資源省は4月26日、最新の衛星写真などに基づき作成したとする沖縄県・尖閣諸島の地形図をウェブサイトで公表した。 飯田)中国政府が尖閣の地形図を作成、それをウェブサイト上で4月26日に公表したということです。「資源管理に重要だ」と向こうは主張しているようですが、このようなことを行って世界中にアピールしようとしているのでしょうか? 有本)そうでしょうね。向こうは「サラミスライス」と言われるやり方で、「自分たちが実効支配しているのだ」ということを世界に対してアピールして来ています。 飯田)渓流の流れなどさえも書き込んでいるということです。 有本)もう1つ気になる動きがあるのは、2020年2月1日に中国で施行された「海警法」についてです。日本のメディアでは、「海警の行動をいろいろと規定した法律だ」と言っているのですが、実際にはそのような生易しいものではなくて、中国が「自分たちが影響力を及ぼせる管轄、区域だ」と言ってしまえば、そこでは何でもできるという、「俺様法」のようなものです。
海上交通安全法の改正作業を進める中国~堂々と日本の漁船に「出て行け」と言える
有本)これができただけでも問題だと言われて来たのですが、もう1つ、海上交通安全法の改正作業を進めているということです。これは中国側が脅威であると認識すれば、外国の船に対して「出て行け」と命じることができるものです。向こうの言っていることをそのまま受ければ、「尖閣諸島は自分たちの領土だ」と言っているので、その周りは領海ということになるのです。堂々と日本の船に「出て行け」と言うことができるのです。 飯田)実際に、海警の船が日本の漁船を追いかけまわしています。 有本)そのようなことは、もうずっとやっています。 飯田)それ以上の踏み込みさえもできるという。 有本)中国のやっていることは無茶苦茶なのですが、向こうは当然、国内法ではありますが、一応は法律というものを使おうとしているわけです。彼らが主張しているように、「ここは自分たちの島なのだ」と言って、このような画像などを世界に公開して、法律を次々と整備して来るとなると、日本側は劣勢に追い込まれて行くということです。 飯田)結局、ことを荒立ててはいけないから、「貴重な生物がいるから調査に行ってはどうだ」というようなアイデアが出ても、自重してしまう。しかし、その間にも中国は法律をつくって、このような地図までウェブで公開して来た。 有本)いきなり武力を持って侵略行為に及ぶとか、すごい勢いで威嚇して来るというような話ではなくて、もちろんそれも現場ではある程度やっているのだと思いますが、そうではなく、一応は法律戦の建前を取っているのです。これに対して、日本側がほとんど何もしていない。よく言われている海上保安庁法の改正について、いま現在の海上保安庁の位置づけは、単純に海上をパトロールするということだけで、何かがあっても自衛権を発動するようなことはできない。「そこのところをどうするのだ」ということです。
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