漫画家のサダタローさんが、思わずSNSでシェアしたくなる話題を漫画で紹介する連載「サダタローのシェアさせていただきますR」。ゲーム好きのサダタローさんは迷作「ファイナルソード」や名作「ドラクエ11S」と相変わらずゲームざんまい。そんな生活を見かねた編集部の提案で、今回は東京・上野の「東京国立博物館 平成館」で開催している「鳥獣戯画のすべて」展におじゃますることになりました。
鳥獣戯画といえばカエルとウサギが相撲をとる絵を思い浮かべる人も多いはず。日本史の教科書には必ずといっていいほど登場していた有名な絵巻です。国宝です。
鳥獣戯画が描かれたのは、平安時代の後期から鎌倉時代の前期にかけて。擬人化された動物たちなど現在の漫画に通じる部分が多々あり、“最古の漫画”といわれることもあります。そんな鳥獣戯画は、現代の漫画家の目にどう映ったのでしょうか。
著者紹介:サダタロー
1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、2巻)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。
連載:サダタローのシェアさせていただきますR
漫画家のサダタロー氏が、ITmedia担当Mと思わずシェアしたくなる話題のおもしろスポットやコンテンツを体験し、その様子を漫画で紹介していく。皆さんのシェアがサダタロー氏の原動力となる。
「鳥獣戯画のすべて」展は、鳥獣戯画の「甲」「乙」「丙」「丁」4巻に加え、絵巻の一部を切り取って掛け軸などにした「断簡」(だんかん)、失われた場面が描かれていた「模本」などをまとめて見られます。
しかも甲巻は“動く歩道”に乗って観覧できたり、入口で貸し出している音声ガイド端末(料金は500円)の声が声優の山寺宏一さんだったりと展示もユニーク。イヤフォンから流れる声に耳を傾けながら広い展示場をゆっくりと観覧できます。
最初は山寺さんの声を聞いて「スカイファイナンスの秋山さんだ」(龍が如くシリーズ)と喜んでいたサダタローさんですが、展示物を見てまわるうちに少しずつ真剣な表情になってきました。奥行きを感じさせる構図、擬人化された動物たちの豊かな表情、投げた石の後ろに描かれた“効果線”など、数百年前に描かれたとは思えない表現の数々に刺激を受けた様子で「表現力がすごい。あと猫の絵がかわいい」と話していました。
最後に訪れたミュージアムショップでは鳥獣戯画のうさぎが描かれたトートバックを購入したサダタローさん(猫は見当たらなかった模様)。すっかり鳥獣戯画の世界に魅せられたようです。
鳥獣戯画のすべて展は5月30日まで。日時指定の事前予約制でチケットは公式サイトやコンビニで購入できます。ただし、緊急事態宣言の発出に伴い、会期や開館時間の変更等の可能性もあります。チケット購入前に必ず公式サイトを確認して下さい。
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