UEFA(欧州フットボール連盟)のアレクサンデル・チェフェリン会長が19日、欧州の強豪12クラブが欧州スーパーリーグ創設を発表したことを受けて見解を述べた。
レアル・マドリー、アーセナル、アトレティコ・マドリー、チェルシー、バルセロナ、インテル、ミラン、ユヴェントス、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムは、今後自分たちで運営する独自欧州大会を発足することを発表。チェフェリン会長は、クラブ団体がチャンピオンズリーグに取って代わる大会を独自に発足して、そのまま運営することが公平性を著しく欠く行為だとして、真っ向から批判している。
「欧州大会の参加は、スポーツ面の功績によって決められなくてはならず、あらゆるクラブがあらゆるクラブと対戦できなければならないんだ。すでに起こってしまった動きを、私は拒絶することしかできない。誰もが、この動きに反対している」
「UEFAの収入の90%はフットボールに還元されている。エリートにだけではなくね。UEFAは金だけで動いているわけではない。フットボールを発展させているんだよ。しかし、スーパーリーグはそうではない。ただのビジネスだ。金だけに興味を持ち、連帯については興味がない。フットボールの価値はほかにある。断じて、許すわけにはいかない」
チェフェリン会長はまた、12クラブに所属する選手たちが代表チームに登録できなくなることを改めて強調。「その大会でプレーする選手たちは、代表チームでプレーできない。各大陸の連盟が、そのことに同意している」と話した。加えて、「状況を把握した後、大会からチームを追放しなくてはならない」と12クラブに対する処罰についても語った。
「チャンピオンズはそうしたクラブなしでも開催できる。欧州には多くの素晴らしいチームがある。チャンピオンズは開催される。彼らがいてもいなくてもね」
その一方で、欧州スーパーリーグ創設の12クラブの幹部陣に対しても、辛辣な言葉を口にしている。
「あんな人たちは見たことがない。まずエド・ウッドワード(マンチェスター・ユナイテッドCEO)だ。彼は私に対して、(チャンピオンズリーグの変更案)に賛成していると言っていた。アンドレア・アニェッリ(ユヴェントス会長)についてはあまり話したくない。私を最も落胆させた人物だからね。あんなに嘘をつく人間は見たことがない。土曜の午後、彼はすベては噂だと私に言ったんだ。それから1時間後に電話をかけると言って、電源を切ったんだよ」
「今のような状況は、人生の中でも初めて経験する。あまりにも強欲だ。ウッドワード、アニェッリ、ペドロ・ロペス(レアル・マドリー副会長)は金曜に会議室にいて、チャンピオンズリーグのフォーマット変更を承認していたんだよ」
欧州スーパーリーグ創設クラブは、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済的打撃が、創設のアクションを起こす大きなきっかけだったことを主張。しかし、チェフェリン会長はこの点についても異議を唱える。
「スーパーリーグは数年前からあった構想だった。COVIDとの関係性はまったくない。フロレンティーノ・ペレス(レアル・マドリー会長)やアニェッリのような人間がずっと煮詰めていたことなんだ。彼らは私たちと会話をすることもできた。強欲な人間たちがいる、ということなんだよ。私は悪い人間も、素晴らしい人間も知ることができた。フランスとドイツのクラブは信頼している。彼らはこの誘惑に耐えてくれた。フットボールのすべてが腐敗しているわけではない。ほんの一部がその強欲さに引っ張られているということだ」
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