今月１８日、帯広市が主催する「ばんえい競馬」で、騎手が座り込んだ馬の顔を蹴っていたことがわかり、市は騎手を戒告処分にしました。
今月１８日に帯広競馬場で行われたデビューを目指すばん馬の能力検査に出た馬が「第２障害」とよばれる坂を越えられず座り込んでいたところ、鈴木恵介騎手が２回にわたって顔を蹴ったものです。
映像では手綱を引くなどしていますが馬を起こすことができず、その後、顔を蹴っている様子が映っています。
鈴木騎手は帯広市に対して「馬の頭を上げるために蹴った。反省している」と話しているということです。
能力検査の映像は帯広市がインターネットで配信していて、映像を見た人から「動物虐待だ」という批判や、騎手の処分を求める意見が２１日夜までに２０件以上、市に対して寄せられました。
帯広市はいかなる理由があっても馬を蹴ることは認められないとして、騎手に対して厳重注意をした上で戒告処分にしました。
ばんえい競馬は２３日に開幕予定で、鈴木騎手は当面、騎乗自粛を申し入れたということです。
帯広市は「今後このような事案が発生しないよう騎手や厩舎関係者に対して今まで以上に厳しく指導していきます」とコメントしています。
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