5月17日、自転車の交通違反に反則金を納付させる、いわゆる「青切符」による取締まりの導入を盛り込んだ改正道路交通法が可決・成立しました。私たちにとって最も身近な交通手段である自転車を取り巻くルールがどう変わるのか解説します。
(NHK高知放送局 記者 園田孝一郎)
自転車の交通違反に「青切符」導入へ
自転車が関係する事故が増加する中、より実効性のある取締りを行うため、自転車の交通違反に反則金を納付させる、いわゆる「青切符」による取締りの導入を盛り込んだ改正道路交通法が可決・成立しました。
対象となる違反項目は、重大な事故につながるおそれのある113項目です。
自転車の運転には免許は必要ありませんが、守らなければいけない交通ルールは多くあります。
去年1年間で高知県警察本部が県内の自転車の交通違反に対して交付した「指導警告票」は1万3010件。このうち最も多かった違反が夜間にライトを点けない「無灯火」でした。
青切符による取締まりは公布から2年以内に施行され、対象となるのは最低限の交通ルールを知っていると考えられ、原付き免許などを取得できる年齢である16歳以上の利用者です。
反則金はこれから政令で決まりますが、5000円から1万2000円と想定されています。
また、自転車の酒気帯び運転に対しても車と同様に「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」とする罰則が設けられます。
自転車の交通ルール 県民の意識は?
5月23日、県内31か所で一斉に自転車の交通指導・取り締まりが行われました。
特に目立ったのがイヤホンを着用した運転。周囲の歩行者や車が気づきにくく、事故につながりやすいことから、警察官が積極的に呼び止めていました。
この日、指導警告票を渡した自転車の交通違反は324件。交通ルールの理解や順守の意識が浸透するにはまだまだ課題が残されています。
「青切符」の導入を高知県警察本部の担当者はどのように捉えているのでしょうか?
「青切符」の導入は、違反の抑止に一定の効果はあると考えています。しかし、罰則があるから気をつけるのではなく、罰則がなくても交通事故の当事者にならないという強い意識を持って自転車を利用してほしい
自転車は身近で便利な乗り物ですが、わずかな気の緩みや不注意で大きなけがにつながり、最悪の場合は誰かの命を奪うおそれもあります。「青切符」の導入に合わせてではなく、今すぐ交通ルールをしっかり理解して守っていくことが求められています。
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