育児や家事、仕事などで時間に追われる毎日。さらに追い討ちをかけるのがホルモンバランスの変化や更年期などによる心身の乱れ。子どもは言うことを聞かないし、天気が悪いと体調を崩すし、SNSからはなんだか不穏なニュースが流れてくる……。残念ながらオトナの女性にとって「不機嫌」にならざるを得ないことが世の中には溢れています。
デビュー当時からずっと変わらないハッピーな雰囲気を纏い、タレントとして幅広くテレビやラジオで活躍中の渡辺満里奈さん。2005年にお笑い芸人の名倉潤さん(ネプチューン)と結婚。健やかに育った息子さんと娘さんは現在ともにティーンエージャーに。家事に仕事にと充実しつつも、忙しい毎日を送りながら、常に笑顔で幸せオーラで輝いて……。
そんなハッピーなイメージの満里奈さんも、50代に突入。実は私たちと同じで「不機嫌」だった!?
オトナになるのは、誰もが初めてのこと。肉体的にも精神的にも初めて訪れる変化に不安を感じる女性たちにそっと寄り添い、一緒に闘ってくれる満里奈さんのエッセイ!
第7回のテーマは「母」。
年を重ねると、少しずつ変化してくる実の母親との関係性。一緒に暮らしていた頃は気にならなかったことも、ちょっとずつモヤッとしてしまう瞬間が増えてきて……?
私がいちばん不機嫌な態度を取ってしまうのは、実は家族の前です。夫や子どもたちではなく、実の母や姉弟の前。以前、マネージャー・Kちゃんの前で姉と電話していたとき、私の声や態度のあまりの怖さにKちゃんが震え上がったほどでした。まあ、つっけんどんな態度ではあるなと思っていたけど、現在に至るまで何年も語り草になるほど怖いとは思ってもいませんでした。そんな態度を取ってしまうのは、“甘え”以外の何ものでもありませんよね。
私の母は、私に輪をかけておおざっぱな性格です。ある事柄に関しては小さなことでくよくよしたり、気にして眠れなかったりすることもあるらしいのですが、家事に関してはかなりざっくりしているのです。それを私は実家に帰ると、小うるさく注意したりしていました。若いころの私は今よりもっと浅はかで、平気で自分の考えを押し付けていたのです。
私が第1子を出産したとき、母は家に泊まり込みで手伝いに来てくれました。私たち姉弟が小さいころから働いていた母なので、私たちが家のことを手伝うことはあっても母から何かサポートしてもらったりした記憶がありません。なので家に来た母のその献身的なサポートに驚くと共に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
実をいうと、その時私は自分の中で決めたことがありました。母が泊まり込みで家事をやってくれるということは、洗濯や料理、洗い物など、自分のやり方とは違ってイラッとすることが絶対にぜっったいにある。でも決して怒らないぞ。すべてを受け入れるんだ!と。なにせこちらは慣れない育児に奮闘中。家事をやってもらえるだけでありがたいのだから。その時37歳。私はだいぶ大人になっていました。
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