
日本の根本特殊化学株式会社によって開発された
暗い所での文字盤の視認性を高めるために、針やインデックスなどに“夜光塗料”が塗布されるが、かつては放射性物質と蛍光物質を掛け合わせた“ラジウム”と、常に発光する自発光型の“トリチウム”の2種類が存在した。 ただし放射線を発するラジウムは人体に影響が出るとして1963年ごろにスイスで禁止に、ラジウムの代わりとして次に採用されたトリチウムも、人体に影響がないという基準である、25マイクロキュリー以下とはいえ放射線を発する物質を使用したものだった。 そして日中の明かりを蓄積して光を徐々に放出する、蓄光型の“ルミノバ”が開発された。
ルミノバは1993年に、日本の根本特殊化学株式会社によって開発された夜光塗料。酸化アルミとストロンチウムなどを混ぜて焼き、蓄光体ブロックを作り、それを粉末状にしてインクと化し、塗布していくというもの。 それまでは放射性物質を含む夜光塗料が使われていたために、この開発はとても画期的なものであったようで、これにより各時計メーカーはトリチウムからルミノバへと変更していったのである。 現在のルミノバの高級時計ブランドでのシェア率は、国内外にてほぼ100%と、実に多くの時計メーカーが採用している。(現在はルミノバよりもさらに強く発光するスーパールミノバが主流になりつつある)
文◎松本由紀(編集部)
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