今月に入って安倍元総理が中国に対して「領土拡張を追い求めてはいけないと強く言うべき」といった批判的な発言をしています。これらの発言にはどのような目的があるのでしょうか。
党内最大派閥の会長で岸田政権に影響力のある安倍元総理。今月に入って中国を刺激する発言を繰り返し、ちょっとした「外交摩擦」を引き起こしています。
今月1日、台湾で開かれたシンポジウムにオンライン参加し、こう発言。
安倍元総理:「台湾有事、それは日本有事です。すなわち日米同盟の有事でもあります」
さらに、台湾の国際的地位を向上させるためTPP(環太平洋連携協定)やWHO(世界保健機関)など国際機関への参加を支持しました。
これに対し、中国は「内政干渉だ」として外交ルートを通じて日本側に抗議。
中国外務省・汪文斌副報道局長:「日本の安倍元総理は台湾問題で公然とでたらめを言い、中国の内政に勝手に言い掛かりを付けています」
名指しされた安倍元総理。さらに14日、台湾のシンクタンクが主催するオンラインイベントで、こう呼び掛けました。
安倍元総理:「中国に領土拡張を追い求めてはいけないと強く言うべきです。隣国への挑発や追い詰めたりする行為はやめろと言うべきです」
これに中国は再び猛反発。
中国国務院・台湾事務所、馬暁光報道官:「台湾は中国の一部であり、日本の一部ではない。日本の右翼政治家に忠告する。軍国主義を受け継いで台湾独立勢力を支持するのは大きな間違いである」
安倍元総理:「私は別に中国を刺激する…結果的として刺激してしまっているんですが。刺激する、あるいは挑発するわけではなくて、中国に正しい方向に進んでもらいたい。この思いで発言をしているわけであります」
ANN中国総局・千々岩森生記者:「中国ではこのところ今の岸田総理よりも安倍元総理に関するニュースの方が明らかに増えています。それだけ台湾を巡る発言に神経を尖らせているわけなんですね。中国は北京オリンピックの外交的ボイコット論まで含む、自民党内の保守派の声に岸田総理がどこまで影響されるかじっと見ていますし、本音を言えば『岸田さん、あまり引っ張られないでね』というところだと思います」
中国が岸田総理の側近で「親中派」とされる林外務大臣に訪中要請するなか、自民党内には関係改善を急ぐことへの警戒感がくすぶっています。
からの記事と詳細 ( 安倍元総理が中国に対して強気発言連発 狙いは… - テレビ朝日 )
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