世界中の大会に参加しているプロテニス選手たちがワクチン接種を受け、主催者らの定める義務に従うことを確実にするため、ATP(男子プロテニス協会)は厳しい措置を取ることを決定した。最近行われた理事会で、ATPは新型コロナワクチンの接種記録を偽造したことがわかった場合に、選手に重い罰則を科すことを提案した。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。 【ATPファイナルズ決勝】アレクサンダー・ズベレフ vs ダニール・メドベージェフ もし承認されれば、この規則はATPツアーの権限下にある全ての選手に適用される。この提案によれば、選手が新型コロナワクチンの接種記録を偽造したことがわかった場合には、その選手は「10万ドル(約1,136万円)の罰金、そしてATPツアーもしくはATPチャレンジャーツアーの大会への最長3年間の出場停止の、双方またはいずれか一方の措置を科せられる」ということだ。 世界中で大会が再開していることを受け、選手たちは再び複数の国々を旅し始めている。テニスのように選手たちが国ないし競技連盟のチームに縛られないスポーツにおいては、選手たちの行動を規制するのは難しくなる。この文脈において、ATPツアーの提案は歓迎される。 先日、メルボルンで1月に開催予定の「全豪オープン」への出場を希望する選手たちはワクチン接種を受けることが必須となる旨をオーストラリア政府が発表し、論議を巻き起こした。テニス・オーストラリアのCEOであるクレイグ・タイリー氏も、参加するためには全ての選手はワクチン接種を受けなければならないということを明確にし、このことは世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にも伝達済みであると述べた。 「彼(ジョコビッチ)はこれ(ワクチン接種)を個人的なことと捉えていると言いました。我々は大会でノバクを是非見たいですし、ここでプレーするためにはワクチン接種を受けなければならないということを彼は分かっています」とタイリー氏は記者会見で語った。 新型コロナウイルスの感染者数がヨーロッパで再び急増していることを考えると、ATPツアーがワクチン接種に対する立場を明確にすることを決定した理由は理解できる。開催中の「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」の開催地の1つであるオーストリアのインスブルックは現在都市封鎖中で、無観客開催となった。 ニューヨークタイムズ紙に宛てた声明の中で、ATPツアーは地域全体の健康と安心を守る必要性を強調し、選手たちがワクチン接種を受けることがなぜ重要なのかを説明した。 「我々は、誰もが持っている自由な選択の権利を尊重しますが、集団として安全な水準の免疫を達成することに貢献するために、各選手が果たすべき役割があるということも確信しています。そうすることで、現地での規制緩和が可能となり、ツアーに参加する全員を利することとなるでしょう」 ※為替レートは2021年11月29日時点 (テニスデイリー編集部) ※写真はテニスコートのイメージ (Photo by Adam Lacy/Icon Sportswire via Getty Images)
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