
大切な家族の時間をずっとずっと忘れずに-。脳腫瘍と闘う霧島市隼人の地主園義隆さん(40)が6日、妻の加代子さん(29)とカトリック国分教会で結婚式を挙げた。2018年に婚姻届を出したが挙式していなかった2人のため、訪問看護の関係者が式を企画。会場には祝福の拍手と笑顔があふれた。 【写真】結婚式で祝福を受ける地主園義隆さんと加代子さん夫妻
義隆さんは介護士として働いていた19年秋、職場の老人福祉施設で倒れ、精密検査で脳腫瘍が見つかった。 加代子さんは長女の一花ちゃん(2)の育児に追われながら、次女の柊花ちゃん(1)を妊娠中だった。「夫は家族を残してしまうこと、私は子どもを一人で育てることを覚悟した」と振り返る。 鹿児島大学病院での手術は成功し、抗がん剤治療を続けながら一時は職場復帰を果たすまでに回復した。だが今年に入り再発し、5月初旬に入院。その後、体のまひが進み、次第に会話も難しくなった。「家族のそばにいたい」と治療を中断し、自宅で過ごすことを決めた。 「結婚写真を残したい」と望んでいた2人に、訪問看護を担当する事業所「ユニティ」(同市国分)が「式をしよう」と提案。前職がウエディングプランナーだったスタッフの人脈を駆使して準備を進めた。 式では両家の家族や友人約30人が見守る中、ウエディングドレス姿の加代子さんがサポートしながら指輪交換や誓いのキスをした。車いすの義隆さんも満面の笑みで応じた。
式後、加代子さんは「病状が急激に悪化する中、多くの人に支えられ、一生忘れられない思い出ができた。家族の時間をゆっくりと過ごしたい」と穏やかに語った。
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