Tuesday, June 8, 2021

「現代の花咲かおじさん」四万十川を紫陽花色に染める - 朝日新聞デジタル

笠原雅俊

 清流四万十川近くを走る国道沿いで、紫陽花(アジサイ)が見頃を迎えている。地元の建設会社長の男性が「現代の花咲かおじさん」として約8年前から、大好きな四万十川と沈下橋の風景を彩ろうと四季折々の花を咲かせている。

 四万十市江川崎から長生沈下橋までの約1・5キロの国道381号沿いの両側で、約300本のアジサイが満開を迎えている。赤や青、白、紫色の花びらが四万十川からの風に揺れる。

 アジサイを植えているのは、高知県四万十市西土佐江川崎の竹村綜合建設社長の金谷光人さん(65)。約15年前に、地域の西土佐建設協会加盟の企業とボランティアでアジサイなどの花を植えたことがきっかけで、今はひとりで続けている。

 ゆったりと流れる四万十川と長生沈下橋が織りなすのどかな風景が好きだという金谷さん。「季節ごとに花を咲かせて地域を盛り上げよう」と、花街道づくりを目指し、アジサイも毎年増やしてきた。

 アジサイ以外にも、バラやサツキ、枝垂れ梅、ヤマツツジなどを各20本ほど植樹。草刈りや肥料やりは地域の男性(62)が担い、ゴミ拾いもかかさない。男性は「365日、花のことばかり考えています。通りすぎるドライバーや観光客に花と四万十川の風景を楽しんでいただければ」と話す。

 満開のアジサイは、国道を行き交う車や近くを走るJR予土線の列車の車窓からも見える。近くの道の駅「よって西土佐」の林大介駅長は「四万十川沿いに咲くアジサイの美しい光景は西土佐の魅力になっています」。金谷さんは「天候不順が続き、花の世話はなかなか大変。花街道を見に、全国から多くの人がこの西土佐と四万十川に来て欲しい」と話している。(笠原雅俊)

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