通常、春から初夏にかけては結婚式のシーズンだが、新型コロナウィルス感染症の終息はまだ見えない。 パンデミックが始まって1年が経過し、フランスでは指輪を交わし永遠を誓い合うのをこれ以上待てないというカップルも多く存在する。彼らの解決策は?「ミクロウェディング」だ。 自分らしくわがままに!パリジェンヌのウェディング事情 2020年11月7日。フランスでは2度目のロックダウンが始まったばかり。キャロラインとジェレミーはついに結婚を誓ったが、彼らが計画した通りにことは運ばなかった。 市庁舎での結婚式に参加したのは(*フランスでは、市庁舎で結婚式を執り行うのが一般的)、当初予定していた90人ではなく、5人だけ。ちなみに2度の延期後に執り行われた。5歳の娘を持つこのカップルは、2020年の春の結婚式を諦めざるをえなかったが、再び延期することは想像できなかった。 「私たちは家族を法的に守るため、すぐに結婚したかった。何が起こったとしても、私たちは夫婦として認められる」とキャロラインは語る。Facebookを通じて親族や友人に見守られながらの結婚式の後、彼らがしたこととは?「“証人”たちと一緒にシャンパンを飲み、その後娘を連れて帰宅し、おいしい食事を取ったわ。思い描いていたものとは違ったけれど、良かったと思う。この喜びを保ち続けることが幸せにつながる、と自分に言い聞かせているの」 披露宴も予定していたが、いまはすべて中断せざるをえない。すべてが順調に行けば、2021年10月に盛大なパーティを実施する予定だ。
“陰性結果を持って参加してくれてありがとう”
小規模グループで行われる結婚式はミクロウェディング(micro-mariage)と呼ばれている。パンデミック以来、フランスではこの用語が流行っており、コロナ禍で結婚指輪を贈るためのウェブサイトなどによく使われている。 ふたりきりで結婚を祝う人もいれば、自宅の庭に近しい友人を数人招いて乾杯する人もいる。また、「(新型コロナウイルス感染症の検査の)陰性結果を持って参加してくれてありがとう」と招待状で言及した上で、一軒家を貸し切って大きなテーブルを囲むのを好む人もいる。 ボルドーのウェディングプランナー・エージェンシー、Sparklyの創設者であるシルヴィ・パトゥンは次のように説明する。「ほとんどの場合、市庁舎で結婚式を挙げた後、小さなティーパーティーやカクテルレセプションを開きますが、そこではソーシャルディスタンスが厳密に適用されています」 また、次のようなことは避けられない。ゲストの数を下方修正すること(最大約30名、多くの場合、市庁舎の収容人数に関連する)、十分な数のマスクの確保、プログラムからダンスを削除(パーティーホールの使用が禁止されている)、また新たにロックダウンが行われた場合は開催自体が危ぶまれること。実際、2021年3月20日以降、16の県ではレセプションを行うことができない。
からの記事と詳細 ( コロナ禍のフランスで流行中の「ミクロウェディング」って?(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/3vDbNra
0 Comments:
Post a Comment