現地19日（月）、ヒューストン・テキサンズのクオーターバック（QB）デショーン・ワトソンの弁護士が、ワトソンを相手とする22件の訴訟に対する返答書をテキサス州ハリス郡地方裁判所に提出し、申し立てや主張を否定するとともに陪審員による裁判を要求した。
ワトソンの弁護士であるラスティ・ハーディンが返答を行う以前、今月初めには2人の判事がワトソンを訴えている女性たちに氏名の分かる状態での再提訴を命じていた。原告の女性らはその以前、仮名である“ジェーン・ドウ”の名で訴えを提出していた。計23名の女性が性的暴行や不品行による民事訴訟を起こしたものの、1名は先週に取り下げている。
月曜日にハーディンが公にした声明には「本日、われわれはクライアントであるデショーン・ワトソンに対する訴訟に返答した」とある。
「ワトソン氏は断固として不適切なふるまいは一切行っていないとしており、われわれは固く彼を信じている。したがって、22名の原告全員がワトソン氏による性的不品行の主張において虚偽を述べているかとの問いに対する答えは、はっきりとした肯定である」
この返答の中では、原告の氏名が分かってから数日でワトソンの弁護団が「多数の主張が単純に真実ではない、もしくは正確ではないとの証拠を発見した」と述べられている。
22名の原告の代理人を務めるトニー・バズビーは、これを受けて次のような声明を発行した。
「十分に予想されていた通り、また、彼の弁護士の以前の声明とはうらはらに、デショーン・ワトソンの唯一の防御はこれらの勇敢な女性を嘘つき呼ばわりすることだった。被告人の返答にある脆弱で漠然とした主張は明らかに間違っている。マッサージの依頼のために異様に多い人数の女性を“Instageram（インスタグラム）”上で探していたことをワトソンは否定できない。彼は全裸、もしくはほぼ全裸でいることを強く主張したことを否定していない。マッサージセッションが行われたことを否定できない。“マッサージ”以上のものを求めたことを否定できない。彼はセッション中に何らかの良くないことが起こったことをはっきりと否定していない。代わって、彼はいかなる性的行為も合意の上だったと主張している。当然、彼の定義する“合意”はその他の誰の定義とも適合しない。裁判で事態が進むにつれ、真実が明らかになると信じている」
ヒューストン警察はワトソンに対して発行された訴状を受けて調査を開始したことを4月2日に発行したリリースで明らかにしている。
また、テキサンズのジェネラルマネジャー（GM）であるニック・カセリオは先週金曜日に報道陣に対、ワトソンの件は“法的プロセスを尊重”しており、現在のフォーカスは来るワークアウトプログラムと2021年NFLドラフトに置かれていると語った。
NFLは現在、ワトソンに対する申し立てについて調査を行っている。
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