Saturday, April 25, 2020

【三島由紀夫 50年】思想的影響を歴史に刻した言霊 三島由紀夫はやはり「現代の吉田松陰」 - ZAKZAK

 日本は言霊の国である。

 三島由紀夫は「葉隠」を座右の銘としていた。江戸時代の佐賀藩士、山本常朝(つねとも)が残した「武士道とは死ぬることとみつけたり」。

 三島は晩年、『葉隠入門』(新潮文庫)まで書いて世に問うた。『葉隠』は現代日本人から見れば、たいそう時代錯誤的な規範であるが、三島の辞世は、武士の道を高らかに詠った。

 「散るを厭う 世にも人にも先駈けて 散るこそ花と咲く小夜嵐」

 思想家の内村鑑三は『代表的日本人』のなかで、「甚だしい惰弱、断固たる行動に対する恐怖、明白なる正義を犠牲にした平和の愛好など、真個の武士の慨嘆に堪えない」と嘆いた。

 その典型を三島は『剣』(講談社)という作品の主人公(国分次郎)に託した。武士道の精神が衰退したと嘆き、剣の達人は忽然(こつぜん)と自刃する短編である。

 東京・町田市文学館(コトバランド)で今年初め、三島由紀夫展が開催された。最後のコーナーに「檄文(げきぶん)」のオリジナルと、事件直前まで開催されていた東京・池袋の東武デパートの三島展のカタログに混ざって、最初の「三島由紀夫氏追悼の夕べ」の案内状が飾られていた。

 この案内状、実は私(宮崎)が書いた。三島事件から半世紀、事件は風化し、三島を知る人もほとんどいなくなり、誰が保管していたのだろうと思った。半世紀ぶりに実物を見て、複雑な気持ちに襲われた。

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April 26, 2020 at 09:23AM
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