【画像】バカ殿から園長まで見事に表現された志村さんほか、チョコレートアート傑作集
■チョコレートアートの魅力は自分で食べること「作品が身体の一部になったような気がして」
――チョコレートアートを始めたきっかけを教えてください。
【noricoさん】以前に飲食店を経営しており、その時のシェフがデザートのお皿にチョコレートでメッセージを書いて、お客様がとても喜んでくださったのを見て、もっと喜ばせたいなと思ったのがきっかけです。現在はチョコレートアート専業で、来月２歳の息子がいるので、育児しながら制作しています。
――1つの絵で終わらず、動画でストーリーを描くような作品に心打たれます。
【noricoさん】もともとアートの制作過程を見ることが好きだったんです。それである時、自分のチョコレートアートの制作過程を撮ってInstagramに投稿してみたら、とても反響があったので、これでストーリーを作ったらもっと面白いだろうなと思いついたのが、結婚式のオープニングムービーです。初めて作ったのは4年前の自分の結婚式で、ゲストにとても好評だったので、それもInstagramに載せたらオーダーが入るようになりました。
――どのような道具で、どれくらいの時間をかけて作られているのですか。
【noricoさん】チョコレート、キッチンペーパー、スプーン、ヘラ、綿棒を使って、部屋の隅っこで地味に作っています（笑）。1作品に掛ける時間は、内容によって全然違いますが、約6時間〜15時間です。志村さんの作品は約10時間だったと思います。
――チョコレートアートの魅力を教えてください。
【noricoさん】少ない量でも重ねたり伸ばしたり消したり色んな表現ができること。何より食べられるところです。もともとチョコレートが大好きです。
――ご自身の作品も召し上がっているのですか？（笑）
【noricoさん】そのまま飾る作品もありますが、そうでない場合は最後にまとめておいしく食べています（笑）。お皿を真っ白にして自分で食べることにすごく達成感を感じます。作品が自分の身体の一部になったような気がして。
■“0.1ミリでも近づけたい”魂込めた作品「これからもずっとみんなの中で生き続ける」
――志村けんさんの作品には大きな反響がありましたね。
【noricoさん】予想以上の反響でとても驚いています。皆様のコメントを読んで、志村けんさんがどれだけみんなに愛されていたのかをダイレクトに感じました。「この作品を見て泣いてしまう…」というコメントがとても多く、私と同じ気持ちの人がこんなに沢山いたんだ…と私も感動し印象に残りました。志村さんは、一生みんなに愛され笑わせてくれる日本が誇るエンターテイナーです！
――この作品はどのような思いで作られましたか。
【noricoさん】子供の頃はバカ殿、大人になってからは『志村どうぶつ園』が大好きでした。色んな顔を持っているけど、最後は大好きな優しい笑顔の志村けんさんを描きたくてこの作品になりました。優しい笑顔を再現するのがとても難しかったのですが、0.1ミリでも志村けんさんに近づけたいと思いました。志村さんへの感謝の気持ちと、これからもずっとみんなの中で生き続けるというメッセージ、そしてこれ以上新型コロナウイルスによる犠牲者を出したくない想いを込めています。この作品を見て改めて、愛しい人を大事に、無くさないように、自分たちにできることを考えて欲しいです。
――自由に外出できない日々が続いていますが、今後作りたい作品、作品を通して伝えたいことがあれば教えてください。
【noricoさん】作りたい作品は沢山ありますが、いつもその時の自分の気持ちと1番近いものを作っています。今年は海外でライブペイントを沢山したい！と思いそのつもりで計画を立てていたので、この状況になってしまい本当に残念でなりませんでした。しかし、これは神様が、まだまだ外に出るのは早い！もっと沢山の人のために作品を作りなさい。と言っているような気がして、今まで以上に作品に気持ちを込めて作っています。自分に意味のある時期なのだと、もっと見た人の心に響く作品を作りたいと思っています。今までしたことがなかった表現方法にもどんどんチャレンジしていきます。
2020-04-29 00:30:00Z
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