~6月14日(日) 東京都現代美術館(江東区・木場公園)
*臨時休館中。開幕の案内はホームページで
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アイスランド系デンマーク人アーティストのオラファー・エリアソン(1967年生まれ)は、1990年代以来、映像やインスタレーションなどにより自然現象を芸術的な形に昇華させ、新しい知覚体験を生み出してきた。
東京都現代美術館で開かれる個展「ときに川は橋となる」は、虹を室内に出現させた初期作品から水面の豊かな表情を繊細にとらえた最新作まで、自在な発想により自然=地球との共生を希求するエリアソンの世界を紹介する企画だ。環境破壊への問題意識に裏打ちされた取り組みという一面も持つ。
エリアソンの作品の魅力のひとつである芸術性と科学技術の融合は、技術者、建築家、研究者、美術史家、料理人等100名を超えるベルリンのスタジオのメンバーが支える。展覧会を企画したキュレーターの長谷川祐子さんは、エリアソンの分野を超えた制作活動に「現代のダ・ヴィンチ」を感じるという。
二酸化炭素排出抑制のために、作品の多くはベルリンから東京まで航空機を使わず、鉄道と船で運んだ。社会問題にも率直に向き合うしなやかな知性がエリアソンの根底にあるのだろう。
展示作業は、来日を見送ったエリアソンが拠点のベルリンからインターネットで指示を送る形で進められた。光のグラデーションや波紋など極度に繊細さが求められる作業を、現場に作家が立ち合わず、交信によってやり遂げられたことを、長谷川さんは「忘れられない体験」と振り返る。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館措置が解け次第、開幕する予定。
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エリアソンへのインタビューやキュレーターの長谷川祐子さんの解説を交えてこの展覧会を紹介したNHK Eテレ「日曜美術館」(4月26日放映)は、5月3日(日)午後8時から再放送される。静止画では伝えきれない作品の魅力を知ることのできる好機だ。
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April 30, 2020 at 02:46PM
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開幕を待つ「オラファー・エリアソン展」東京都現代美術館 - 読売新聞社
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