【NQNニューヨーク=古江敦子】21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=107円70～80銭で取引を終えた。資源国通貨に対してドルが上昇し、円に対してもドル買いが優勢となった。もっとも、米長期金利の低下で日米金利差の縮小を見込む円買いが入り、円の下げ幅は限られた。
米原油先物相場は前日に史上初のマイナス価格をつけ、足元で続く需要急減と在庫急増を背景に先安観が根強い。資源国経済の逆風になるとの見方が広がり、ノルウェークローネやカナダドル、オーストラリアドルなどに対してドルが上昇。円に対してもドル買いが波及した。
原油安で投資家心理が冷え込み、流動性の高いドルが英ポンドに対しリスク回避目的で買われたのも対円でのドル高につながったという。「英国では外出制限が米国より長引く可能性が高く、景気懸念からポンド売りが強まった」（スコシア・キャピタルのショーン・オズボーン氏）との声が聞かれた。
円は底堅く推移した。米長期金利の指標である10年物国債利回りが前日比0.03%低い0.57%に低下した。日米金利差の縮小を受けた円買いが入り、底堅く推移した。
円の安値は107円89銭。高値は107円37銭だった。
円は対ユーロで反落。前日比10銭円安・ユーロ安の1ユーロ=116円95銭～117円05銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで続落。前日比0.0010ドル安い1ユーロ=1.0850～60ドルで終えた。原油安で投資家心理が冷え込み、リスク回避目的のドル買いがユーロに対して続いた。この日の高値は1.0881ドル、安値は1.0816ドルだった。
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April 22, 2020 at 04:46AM
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NY円、下落 1ドル=107円70～80銭 対資源国通貨のドル買いが円に波及 - 日本経済新聞
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