木舟で洲原神社に向かう新郎新婦＝美濃市須原、長良川
霊峰白山の前宮（さきみや）として知られる岐阜県美濃市須原の洲原神社で、新郎新婦がかつての参拝方法に倣い木舟に乗って長良川を渡る結婚式が行われた。同神社での同様の挙式は７年ぶり。
奈良時代創建と伝わる同神社は、楼門が川に面する全国でも珍しい神社で、かつては参拝者が木舟で川を渡っていたという。ただ、陸路が整備されて以降、「川参道」を行く参拝者は見られなくなった。
結婚式を挙げたのは、関市観音前の会社員（２９）と美濃市の中学校教諭（２６）。新婦の姉（２８）が同神社権禰宜（ごんねぎ）である縁もあり、神社側に提案し準備してきた。
明け方まで続いた雨で川が増水し、当初予定していたコースは短縮されたが、式の前には雨は上がった。晴れ着姿の新郎新婦は木舟に乗り、中洲の神岩を回り込んで楼門前に着岸した。
２人は、親族や友人らの祝福を受けながら楼門までの階段を上がると、拝殿では古事記に記述のあるイザナギとイザナミの結婚に倣って特別に設けられた"天（あめ）の御柱"を回り、永遠の愛を誓い合った。
新郎は「舟で川を渡っての挙式はあまりないことで、新鮮でよかった」、新婦は「青空の下、式ができてうれしかった。協力してくれた皆さんに感謝したい」と話した。
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April 10, 2020 at 06:59AM
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結婚式、幸せの「舟旅」 美濃市洲原神社 - 岐阜新聞
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