Wednesday, September 6, 2023

ライターNACOが結婚式をリポ! リアルな韓国ウエディング事情を深掘り - ELLE JAPAN

2023年7月、韓国・ソウルで結婚式を挙げた韓国在住ライターのNACOが、韓国ウエディングの実情をリアルレポート。式場&プランナー探しから前撮りまでのストーリーをまとめた準備編に続き、今回は結婚式当日の1日をお届け。

韓国ウェディングヘアは低め位置のシニヨンが定番
約1時間前に式場入り!
オープニングは両家母のキャンドル点火
涙腺崩壊の必須演目、큰절(クンジョル)とは?
結婚式の最中も写真が最優先!
お色直しは韓服
伝統的な婚礼儀式“ペベク”


1:韓国ウェディングヘアは低め位置のシニヨンが定番

日韓夫婦

NACO

式当日の朝。式は16時20分スタートと遅めだったので、朝はゆったりとリラックスした時間を過ごせました。午前11時から前撮りと同じ「OuiOui Atelier」でヘアメイクをスタート。結婚式ではたくさんの人に至近距離で会うため、つけまつげやチークを控えめにしたり、華やかながらも好印象を与えるメイクを意識しているとメイクさんが言っていました。

韓国のウェディングヘアは、低めの位置でまとめたシニヨンが定番一見同じに見えるヘアスタイルだけど、分け目はセンターか7:3か、前髪をきっちりまとめるか、顔周りの後毛を残すかなど、細かいポイントに気を遣いながら進めてくれたのが印象的でした。私は高さのあるティアラを着用する予定だったので、普段通りのセンターパートで、後毛を出さないタイトでシンプルなシニヨンヘアに。


2:約1時間前に式場入り!

韓国ウェディング

NACO

ヘアメイクショップでドレスに着替え、ティアラ、ベールまで装着した状態で車に乗り込み式場へ。到着したのは式が始まる1時間20分前! 控え室に到着するやいないや、まずは写真撮影からスタート。撮影が終われば、新郎と両家の親は受付に出てゲストたちを迎えます。新婦は控え室に残り、控え室に訪問してくれるゲストたちに挨拶。韓国では、式が始まる前にゲストが新婦控え室を訪問し、挨拶するのが一般的なんです。

韓国ウェディング

NACO

式が始まる約20分前、なんとゲストたちがすでに会場入りしている中、新郎はリハーサルを行います。新婦は不参加のため、初めましての式場スタッフから立ち話のような感じで、ざっくりとした流れを説明されただけで結婚式に挑みました(笑)。


3:オープニングは両家母のキャンドル点火

日韓結婚式

NACO

韓国の結婚式は、両家の母が一緒に入場し、キャンドルに灯をともして挙式がスタートするという流れが一般的。新郎側の母がブルー系、新婦側の母はピンク系の韓服というのが決まりなのですが、日韓ウェディングらしく母には黒留袖を着てもらいました。最近は日韓夫婦が多いとのことで、日韓ウェディングをサポートしてくれるさまざまな業者が増えているそう。私の母は日本から黒留袖を持参、着付けとヘアメイクは、在韓の着物のレンタル・着付け会社「kimono&korea」に依頼しました。さらに通訳サービスも行っているとのことでお願いし、親族のみならず日本から来たゲストたちのサポートまで、通訳の範囲を超えた気遣いに感動しました。

韓国結婚式

NACO



4:涙腺崩壊の必須演目、큰절(クンジョル)とは?

日韓 結婚式

NACO

韓国の結婚式は30分〜1時間と短いので、フォーマット通りに淡々と進んでいきます。そのため泣ける演出や盛り上がる場面も少ないのですが、感動的なシーンを挙げるとするならば、큰절(クンジョル)といって新郎がひざまずいて両家の親にお辞儀をするシーン。まずは新婦側の両親にクンジョルをしてからハグ。その後、新郎側へと向かう姿を見て、それまで涙を見せなかった私の父がメガネを外し何度も涙を拭っていたと、後日友人から聞いた時は、思わずうるっとしました。

韓国ウェディング

NACO

友人代表が歌をプレゼントする“祝歌”というイベントも、韓国ウェディングでは必須の演目。新婦側はNY留学時代の夫婦共通の友人が務め、新郎側は夫の妹がドラマ「愛の不時着」のOST、ユン・ミレの「Flower」を涙ながらに歌ってくれました。


5:結婚式の最中も写真が最優先!

韓国 結婚式

NACO

式終わりには、親族・ゲストも全員壇上に上がっての団体撮影がマスト。カメラマンが指示を飛ばしながらみんなでさまざまなポーズをとるのですが、必ずといっていいほどカメラマンがリクエストするのがこの写真。それぞれスマホのライトをつけて新郎新婦を照らすというもの。確かに神秘的な写真に仕上がりますが、どの式に行っても必ずこのショットを撮るのが不思議! 韓国の結婚式に参加される方は、壇上に呼ばれたらスマホはテーブルに置かず必ず持参してください(笑)。

式の最中も、カメラマンが壇上を走り回っている姿に日本から来たゲストは驚いていましたが、韓国では通常運転。前回の記事でも書きましたが、「남는 건 사진 밖에 없다(残るのは写真しかない)」という文化なので写真が最優先! こういった現実的なところが私は心地いいと感じるのですが、せっかくのムードが……と驚く人もいたようです。


6:お色直しは韓服

韓服

NACO

写真撮影が終われば、ゲストはお食事会場に移動。新郎新婦は動きやすい韓服に着替えて、食事中のゲストへ挨拶に回ります。この日のために、淡いピンクとグレーを基調としたモダンな韓服を仕立てました。

韓服を着る機会があれば、必ず着けたいと思っていた“배씨댕기(ペッシテンギ)”と呼ばれる髪飾り。ペッシは梨の種、テンギはリボンを意味します。朝鮮王朝時代、子どもの装身具として使われ、病魔や厄除けの呪術的な意味が込められていたそうですが、最近では年齢や地位とは関係なく着用されているそうです。


7:伝統的な婚礼儀式“ペベク”

ペベク

NACO

“ペベク”は、新婦が新郎側の家族に挨拶をするための伝統的な婚礼儀式。今では10組に1組も行わないそうです。儀式の中には、新郎の両親が投げたナツメと栗を、夫婦がいくつ布でキャッチできるか、といったものも。ナツメは男の子、栗は女の子を授かるという意味が込められているそう。そのほかにもひとつのナツメを2人で両側から食べ、種が入っていた方が結婚生活の主導権を握るなどの儀式を行い、最後には新郎が新婦をおぶって部屋を一周し、すべてが終了。

本来は、親族のみが集まり行われるのですが、せっかくなので日本から来たゲストも自由に見ることができる形で行いました。韓国ならではの文化とのことで、結婚式よりも興味津々! 韓国の家族もせっかくなので見て楽しんでもらえて良かったと満足している様子でした。

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