「私の家には奴隷がいた… 罵られ、殴られても、一家に仕え続けたフィリピン女性」という記事が非常に読まれている。
「奴隷」というと、大西洋の奴隷貿易など“遠い昔”のイメージかもしれない。だが実際は、今日ほど多くの人々が奴隷にされている時代はない。
「現代の奴隷」の人口は?
15世紀から19世紀にかけて、1300万人が奴隷として売買されたと推定されている。それが今日では4030万人、つまり大西洋奴隷貿易の時代の3倍以上の人々が、現代の奴隷制度のなかで生きているという〈国際労働機関(ILO)と国際人権団体「ウォーク・フリー・ファンデーション(WFF)」による〉。
現代奴隷の犠牲者のうち、71%が女性と少女だ。また25%が子どもの奴隷で、1000万人に相当する。
奴隷の“仕事”は?
今日では、人が意志に反して労働を強制させられた状態を奴隷にされているとみなす。奴隷制度廃止を訴える非営利団体「アンチ・スレイバリー・インターナショナル」によると、搾取者と化した“雇用主”に拘束されたり支配されたりした場合、移動の自由を制限された場合、人間性を奪われ、商品として扱われた場合、所有物として売買された場合も同様だという。
全世界的に、4030万人の犠牲者の半数以上にあたる2490万人が、強制労働をさせられている。言い換えれば、それだけの人々が意思に反し、脅迫され、無理やり働かされていることになる。さらに1540万人が強制結婚をさせられていると推定されている。
強制労働させられている2490万人の大多数にあたる1600万人は、民間企業で働かされている。奴隷労働が横行しているのは、家事労働、ファストファッションの製造、コーヒーやカカオ農園の収穫、レストランの食材となるエビの養殖、スマートフォンや電気自動車や化粧品の素材となる鉱物の採取、FIFAワールドカップカタール2022開催に向けたインフラ整備の工事現場など。
480万人は強制的に性的搾取されていると推定される。一方、410万人は国家公認の強制労働をさせられており、たとえば国による強制的な徴兵制、建設作業、農作業などがそれにあたる。モーリタニアといった国々では“母親が奴隷ならば子供も奴隷”という“世襲”奴隷制が根づいている。
くり返しになるが、主な被害者は女性や少女だ。ILOの報告によれば、セックス産業における被害者の99%、それ以外でも58%が女性や少女にあたる。
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