by Alex Haney
PC・PlayStation 4・Xbox One・iOS・Nintendo Switchといったさまざまなプラットフォーム向けに配信されている建築要素を盛り込んだバトルロイヤルゲームの「フォートナイト」は、2019年に日本で開催された全国高校対抗のeスポーツ大会・STAGE:0でも、競技タイトルのひとつとして選出された人気タイトルです。アメリカでも高校対抗のeスポーツ大会などで人気を誇るフォートナイトですが、ケンタッキー州高等学校体育協会が「フォートナイトをeスポーツとしてプレイすることを禁止する」としています。
No Fortnite in KY. high school e-sports competition, KHSAA says. | Lexington Herald Leader
https://www.kentucky.com/news/local/education/article239675978.html
Fortnite banned by Kentucky high school sports association - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/video-games/esports/2020/01/29/fortnite-kentucky-ban-high-schools/
Kentucky athletic association bans Fortnite from high school esports competition - Polygon
https://www.polygon.com/fortnite/2020/1/29/21114359/fortnite-banned-kentucky-high-school-esports-playvs
高校生たちが手軽にeスポーツチームを構築したり、学校対抗戦を組んだりすることができるようになる、全米高等学校連盟公認のeスポーツリーグが「PlayVS」です。PlayVSはケンタッキー州高等学校体育協会を含む全米州立高校協会と提携し、eスポーツ大会を開催しており、そんなPlayVSが2020年1月の第4週に、高校生向けにフォートナイトのeスポーツリーグを開催することを発表しました。
これに対して、ケンタッキー州高等学校体育協会やその他の一部の州が反対意見を表明しました。ケンタッキー州高等学校体育協会で委員を務めるジュリアン・タケット氏は、「学校関係者に対してメールで、我が州の学校にはシューティングゲームのための居場所はない」と伝え、高校生がeスポーツの一環としてフォートナイトをプレイすることを禁じたことを明かしています。
さらに、「全米州立高校協会と協力し、フォートナイトをPlayVSのタイトルから排除するための措置を講じていることを保証します」と語り、フォートナイトのようなシューティングゲームは、高校レベルでプレイされるeスポーツタイトルとして相応しくないと指摘しています。
加えて、タケット氏は「PlayVSがフォートナイトについて発表したのは、ケンタッキー州で最も悲しい出来事のひとつであるマーシャル郡銃乱射事件の発生日と非常に近いタイミングであったという点が厄介です」と語りました。
なお、PlayVSとフォートナイトの運営元であるEpic Gamesは、2020年1月22日にパートナーシップ契約を結び、大学・高校生向けにフォートナイトのeスポーツリーグを作成することを発表しました。なお、タケット氏によると、フォートナイトのeスポーツリーグに関しては、ケンタッキー州高等学校体育協会や全米州立高校協会、全米州立高校協会の加盟メンバーのいずれも知らされていなかったそうです。
そのため、タケット氏はフォートナイトのeスポーツリーグをPlayVSが開催することは「PlayVSと全米州立高校協会の間で結ばれた契約に違反するものであり、(PlayVSという)プログラムそのものの将来が危ぶまれることとなります」と主張しています。
これに対して、PlayVSの代表者は「PlayVSは高校生向けのフォートナイトのeスポーツリーグを、Epic Gamesと運営します」と述べ、全米州立高校協会や各州の関連協会との「パートナーシップの外で機能するもの」であると主張。あくまでも「全米州立高校協会と連携して学生に提供する高校対抗のeスポーツプログラム」ではなく、「PlayVSとEpic Gamesが高校生向けに提供するeスポーツリーグ」であり、全米州立高校協会との契約を違反するものではないと主張しているわけです。また、PlayVSはフォートナイトのeスポーツリーグが「メディアに間違った形で報じられたため、全米州立高校協会公認タイトルであるかのような誤解を生んだ」とも述べています。
しかし、全米州立高校協会は「我々のeスポーツパートナーであるPlayVSが、高校生向けのゲームオプションとしてフォートナイトを提供することに非常に失望しています。我々と加盟協会は、PlayVSとのパートナーシップが発表されて以来、常々シューティングゲームとの関与や提供について否定してきました。我々は、できる限り早くPlayVSと協力し、今回の問題を解決することに取り組みます」と述べ、PlayVS側の主張に一切耳を傾けないスタンスであることがうかがえます。
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January 31, 2020 at 10:10AM
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高校生向けeスポーツ競技として「フォートナイト」が選出されたことに対して批判の声が噴出 - GIGAZINE
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