Saturday, January 25, 2020

現代のテイストも加えた1920年代ファッション。【映画『ダウントン・アビー』にまつわる秘話】(VOGUE JAPAN) - Yahoo!ニュース

映画『ダウントン・アビー』の見どころの一つが、国王夫妻を歓迎するために催された豪勢な晩餐会。まるで100年前の衣装を現代に蘇らせたかのような、優美なドレスの数々を手がけたのは、エミー賞ノミネート歴もあるコスチュームデザイナーのアンナ・メアリー・スコット・ロビンスだ。

映画『ダウントン・アビー』のフォトギャラリー。

ドラマ以上に映画は、1920年代を徹底研究して再現した美術や衣裳の美しさにも目を奪われる。ドラマの第5シーズンから参加した衣裳デザインのアンナ・メアリー・スコット・ロビンスは、入手困難なヴィンテージの生地を集めて1からデザインしていった。当時の流行を考慮しつつ、現代的な要素も少し加えたという。

例えば、メアリーが着た繊細なプリーツを施したブルーのドレスは、20世紀初頭に世界を席巻したマリアノ・フォルチュニの代表作「デルフォス」をベースにしている。実際にVネックのデザインはないが、彼女は「デルフォス」の原型にさまざまなネックラインを試した結果、メアリーらしくクールでエッジの効いたVネックを採用した。

またバイオレットがヘアウッド・ハウスの舞踏会で着ているドレスは、ポートベロー・マーケットで見つけたヴィンテージ生地で作成。刺繍入りのシルク生地はすでに買い手が決まっていたものの、店主が事情を説明したところ譲ってくれたそうだ。そんな巡り合わせによって誕生した美しいドレスを、ぜひスクリーンで確認してほしい。

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